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粉骨の料金相場|業者と自分でやる場合

最終更新日:2026年9月23日|監修(法務):司法書士・行政書士 久留慎一郎|作成:安心墓じまい事務局(相談窓口責任者 田所)

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →

監修者プロフィールの詳細

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 改葬・墓じまいの手続き
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

「粉骨(こっこつ)をお願いしたいけれど、料金がいくらかわからない」というご相談をよくいただきます。結論から言うと、粉骨の料金相場は1万円〜3万円が目安です。ただし、手作業か機械かで1万〜2万円の差が出るほか、立会い・郵送・出張引き取りのどの方式を選ぶかでも金額は変わります。本記事では、料金の内訳とオプション費用、自分で粉骨する場合の実費まで、具体的な数字で比較します。

とくに墓じまいや改葬をきっかけに粉骨を検討している方にとって、粉骨は散骨・送骨・永代供養墓への改葬を進めるための「最後の一手間」にあたります。この記事では、料金相場を把握したうえで、ご自身のケースにどの選択肢が合うのかまで判断できるよう、比較表とチェックリスト、ケース別のシミュレーションを用意しました。「業者に頼むといくらか」「自分でやったらどれくらい安くなるのか」を数字で比べながら読み進めてください。

目次

粉骨の料金相場は1万円〜3万円(結論)

粉骨を専門業者に依頼した場合の料金は、骨壺のサイズ・粉骨方法・依頼方式によって変動しますが、おおむね1万円〜3万円の範囲に収まるケースが大半です。安価な業者では3寸(分骨用の小さな骨壺)で8,000円前後から、6〜7寸(一般的な骨壺)の手作業粉骨では3万円を超える場合もあります。まずは全体の目安を下記の表で確認してください。

骨壺サイズ機械粉骨手作業粉骨
2〜3寸(分骨用)7,700円〜11,000円10,000円〜18,700円
4〜5寸11,000円〜18,000円18,700円〜25,000円
6〜7寸(一般的な骨壺)16,500円〜25,000円25,000円〜35,000円

※上記は複数の粉骨専門業者の公開料金をもとにした目安レンジです。業者によって表示の仕方(税込・税別)が異なるため、見積もり時は必ず総額表示か確認してください。

粉骨の基本料金に含まれる作業内容

「粉骨料金」とひとことで言っても、業者によって基本料金に含まれる作業範囲は異なります。見積書を比較する際は、金額だけでなく「どこまでの作業が含まれているか」を確認することが大切です。一般的な基本料金には、次の工程が含まれているケースが多く見られます。

  • 遺骨の受け取り・受付管理(取り違え防止のための番号管理)
  • 粉骨作業(機械または手作業でパウダー状に加工)
  • 粉骨後の遺骨を骨壺または専用袋に戻す作業
  • 基本的な梱包・返送準備

一方で、乾燥・洗浄・真空パック・証明書発行・骨壺処分などは「オプション」として別料金になっている業者が多数派です。基本料金の安さだけで選ぶと、最終的な総額がオプション込みの他社より高くなることもあるため、見積もり段階で総額を確認しておきましょう。ホームページに料金表を掲載している業者であれば、電話やメールで問い合わせる前に、ある程度の総額イメージをつかんでから相談できるので、比較検討がしやすくなります。

手作業と機械粉骨の料金差(1万〜2万円)

粉骨には大きく分けて「機械粉骨」と「手作業粉骨」の2種類があります。同じ骨壺サイズでも、方法によって料金が1万〜2万円ほど異なるのが一般的です。

機械粉骨(短時間・低価格)

専用の粉骨機を使い、数分〜数十分で遺骨をパウダー状に加工する方法です。作業時間が短く人件費が抑えられるため、料金は手作業より安く設定されている業者がほとんどです。散骨用途など、粒子の細かさよりもスピードとコストを重視する場合に選ばれます。

手作業粉骨(時間はかかるが丁寧)

すり鉢や乳鉢を使い、1つひとつの遺骨を人の手で丁寧に砕く方法です。時間と手間がかかる分、料金は機械粉骨より1万〜2万円ほど高くなる傾向にあります。「大切な遺骨を機械にかけたくない」というご遺族の心情面での希望から手作業を選ぶケースが多く、粒の均一さや細かさを重視する手元供養・アクセサリー加工の前工程としても選ばれます。

なお、粉骨は「必ず全て粉状にしなければならない」という法的な決まりはありません。散骨のみ全量粉骨が事実上必須ですが、手元供養や分骨であれば一部だけ粉骨する対応も可能な業者が多いので、見積もり時に相談すると良いでしょう。

立会い・郵送・出張の3方式で変わる料金

粉骨の依頼方法には主に「立会い」「郵送」「出張引き取り」の3パターンがあり、方式によっても料金が変わります。

依頼方式料金目安特徴
持ち込み・立会いなし8,000円〜20,000円最も安価。遺骨を業者拠点に持参し預けて作業を依頼
立会い(その場で粉骨に立ち会う)+5,000円〜13,200円基本料金に加算されることが多い。作業を目の前で見守れる
郵送(自宅から送るだけ)15,000円〜30,000円送料込みの価格設定が多い。遠方でも依頼しやすい
出張引き取り8,800円〜+走行距離料金(44円/km程度)自宅まで遺骨を取りに来てもらえる。地域限定のことが多い

郵送の場合、遺骨を送る往路の送料は依頼者負担、粉骨後に送り返す復路の送料は業者負担というケースが一般的です。骨壺のまま宅配便で送ることに抵抗がある場合は、専用の梱包キットを用意している業者を選ぶと安心です。

地域による対応の違いに注意

出張引き取りは業者の拠点周辺エリアに限定されていることが多く、対応エリア外の場合は郵送での依頼になります。また、立会いを希望する場合も、業者の作業拠点が遠方だと交通費や移動時間がかかる点は考慮しておきましょう。まずは自宅や墓地のある地域から依頼できる方式を業者に確認し、そのうえで料金を比較するのが失敗しない進め方です。

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オプション料金(乾燥・殺菌・真空パック)

基本料金に加えて、遺骨の状態や用途に応じたオプションを追加できる業者が多くあります。見積もりの総額を左右しやすい項目なので、事前に確認しておきましょう。

オプション料金目安内容
乾燥(遺骨の水分・カビ除去)5,000円〜23,100円湿気やカビが出ている遺骨を乾燥させてから粉骨。洗浄とセットのことが多い
殺菌・洗浄5,000円〜15,000円程度遺骨表面の汚れやカビ菌を除去。乾燥と同時に行う業者が多い
真空パック無料〜2,200円粉骨後の遺骨を密閉保管できるパックに封入。長期保管・郵送時の破損防止に有効
粉骨証明書の発行無料〜数千円散骨時に船会社や自治体から提示を求められる場合がある証明書
骨壺の処分無料〜数千円粉骨後に不要になった骨壺の引き取り・処分

特に土中に長く埋葬されていた遺骨(改葬・墓じまいで取り出した遺骨)は、湿気やカビの影響を受けていることが多く、乾燥・洗浄が必須になるケースがほとんどです。墓じまいで取り出した遺骨を粉骨する場合は、乾燥・洗浄込みの料金で見積もりを取ると想定外の追加費用を避けられます。

また、複数のお墓を一度に整理する「まとめて改葬」のケースでは、遺骨の体数分だけ乾燥・洗浄・粉骨の費用が積み上がっていきます。見積もりを依頼する際は、対象となる遺骨の体数と、それぞれの状態(土に還っている部分が多いか、骨の形が比較的残っているか)を業者に伝えたうえで、体数単位の総額を出してもらうと予算が立てやすくなります。写真を送るだけで概算を提示してくれる業者もあるので、現地に行く前におおよその金額感をつかんでおくと、当日の判断がスムーズになります。

自分で粉骨する場合の実費比較

粉骨は法律上、必ず業者に依頼しなければならないものではなく、自分で行うことも可能です。道具代だけで済むため業者依頼より安く済ませられますが、時間と手間、衛生面での注意が必要です。

自分で粉骨する場合に必要な道具と費用目安

道具費用目安
すり鉢・乳鉢(大きめサイズ)2,000円〜5,000円
ハンマー・木槌1,000円〜3,000円
マスク・ゴム手袋500円〜1,500円
ふるい(粒度を揃える)1,000円〜2,000円
真空パック用の袋・シーラー1,000円〜5,000円
合計目安5,500円〜16,500円

道具代だけで見れば業者依頼より1万円前後安くなりますが、作業には数時間かかるうえ、遺骨を細かく均一に砕くには相応の慣れが必要です。また、自宅で行う場合は粉塵の飛散や、骨片が周囲に残らないよう養生するなど衛生面の配慮も欠かせません。近隣や親族の理解が得られにくいケースもあるため、実施する場合は事前に相談しておくことをおすすめします。特にご兄弟・親族間で「自分たちで行うことに抵抗がある」という意見が出ることもあるため、実施前に方針をすり合わせておくと後々のトラブルを避けられます。

自分で粉骨する場合の基本的な流れ

  • 作業場所にビニールシートや新聞紙を敷き、周囲を養生する
  • マスク・ゴム手袋を着用し、遺骨の状態(乾燥しているか湿気を含んでいるか)を確認する
  • 湿気を含んでいる場合は、天日干しなどで十分に乾燥させる(カビの原因になるため)
  • すり鉢やハンマーで少しずつ砕き、ふるいにかけて粒度を揃える
  • 粉状になった遺骨を真空パックや骨壺に戻し、密閉して保管する

なお、遺骨は法律上の「物」ではありますが、ご遺族にとってかけがえのない存在です。作業台や道具は他の用途と兼用せず、専用のものとして用意し、作業後は丁寧に洗浄・処分するなど、扱いには十分な配慮をしましょう。この一連の作業には数時間から半日程度かかるのが一般的です。途中で心理的な負担が大きいと感じた場合は、無理に最後まで自分で行わず、途中から業者に依頼を切り替えることも可能です。多くの業者は依頼者が乾燥まで済ませた状態からでも粉骨のみを引き受けてくれます。作業を途中でやめて依頼し直す場合も、追加料金なしで通常の基本料金のまま受け付けてくれる業者が多いため、無理せず判断を切り替えて問題ありません。

自分でやる vs 業者依頼|どちらを選ぶべきか

比較項目自分で粉骨業者に依頼
費用5,500円〜16,500円(道具代のみ)10,000円〜30,000円
作業時間数時間〜半日即日〜数日(郵送は往復日数を含む)
粒度の均一さ道具と慣れ次第でばらつきやすい専用機・熟練の手作業で均一
乾燥・洗浄への対応自分で追加対応が必要オプションで一括対応可能
証明書発行不可可能な業者が多い(散骨時に有用)
心理的な負担ご遺族自身が手を下すことへの抵抗感がある場合も専門業者に任せることで負担を軽減できる

散骨・送骨の前に粉骨が必須な理由

海洋散骨や樹木葬・送骨(遺骨を郵送で供養先に送る方法)を検討している場合、多くの供養先で「遺骨は粉骨した状態で持ち込むこと」が条件になっています。理由は主に3つです。

  • 散骨は法律上「節度をもって行えば問題ない」とされていますが、遺骨と判別できる形状のままの散骨はトラブルの原因になりやすいため、多くの散骨事業者が全量粉骨を必須条件にしている
  • 粉骨していない遺骨は自然に還りにくく、環境や近隣への配慮の観点からも粉骨が推奨されている
  • 送骨(郵送での供養)では骨壺のまま送ると破損・漏出のリスクがあるため、粉骨したうえで専用パックに封入して送るのが一般的
  • 合祀墓・樹木葬など複数の方が一緒に埋葬される改葬先でも、骨壺のままでは収容スペースを大きく取るため、粉骨を条件にしている供養先が多い

つまり粉骨は、散骨や送骨をスムーズに進めるための「前工程」にあたります。墓じまいで取り出した遺骨をこれから散骨・送骨・永代供養墓へ改葬する予定がある方は、改葬許可の手続きと並行して粉骨の見積もりも早めに取っておくと、全体のスケジュールが立てやすくなります。

なお、墓じまいに伴う改葬許可申請については、行政書士による申請書類の作成が必要になる場合があります。安心墓じまいでは提携行政書士のご紹介を行っており、ご契約・報酬のお支払いは行政書士と直接となります。

粉骨と洗骨の違い

「粉骨」と混同されやすい言葉に「洗骨」があります。洗骨は遺骨表面の汚れやカビを取り除く工程を指し、粉骨は遺骨そのものを砕いてパウダー状にする工程を指します。多くの業者では、洗骨(+乾燥)を済ませたうえで粉骨するのが基本の流れになっており、料金表でも「洗骨・乾燥」と「粉骨」が別項目で設定されていることが一般的です。見積もりを比較する際は、洗骨と粉骨のどちらが、あるいは両方が料金に含まれているかを確認すると、業者間の価格差の理由が分かりやすくなります。

粉骨後の遺骨の保管・使い道

粉骨した遺骨は、用途に応じて次のように扱われるのが一般的です。散骨するのであれば専用の水溶性パックに入れてそのまま撒く方法が多く、手元供養であればミニ骨壺やペンダントなどのメモリアルアクセサリーに一部を納める方法があります。送骨(郵送による永代供養)を利用する場合は、粉骨した遺骨を真空パックのまま供養先へ郵送し、合祀墓などに納めてもらう流れになります。粉骨した遺骨は湿気を吸いやすいため、しばらく自宅で保管する場合は密閉できる容器に乾燥剤とあわせて保管することをおすすめします。

粉骨業者を選ぶときのチェックポイント

粉骨は一度に大量の遺骨を扱う専門的な作業です。見積もりを取る際は、以下の項目を確認しておくとトラブルを避けられます。印刷してチェックリストとしてお使いください。

粉骨業者選びチェックリスト(クリックで開く)
  • □ 料金は総額表示か(乾燥・洗浄・証明書発行などが別料金になっていないか)
  • □ 骨壺のサイズごとの料金表が明示されているか
  • □ 手作業・機械のどちらの方法か選べるか
  • □ 郵送の場合、往復の送料が料金に含まれているか
  • □ 粉骨証明書の発行に対応しているか(散骨予定がある場合は必須確認)
  • □ 遺骨を紛失・取り違えないための管理体制(個別作業か、受付番号での管理か)
  • □ 作業実績・運営会社の情報が明記されているか
  • □ キャンセル・返骨時の対応方法

特に注意したいのが「基本料金は安いが、乾燥・洗浄・証明書発行を追加すると結局高くなる」というケースです。複数の業者に同じ条件(骨壺サイズ・依頼方式・必要なオプション)を伝えて相見積もりを取ると、総額での比較がしやすくなります。また、遺骨を扱う専門的な作業であるだけに、運営会社の所在地や事業実績が明記されているかどうかも、安心して依頼できるかの判断材料になります。

見積もりを比較する際は、単に安さだけで選ぶのではなく「自分の目的(散骨用にとにかく細かく仕上げたいのか、手元供養用に少量だけ丁寧に扱ってほしいのか)に合った作業内容になっているか」を軸にすると、後悔のない業者選びがしやすくなります。

ケース別シミュレーション|自分の場合はいくら?

ご自身のケースに近いものを確認し、おおよその予算感をつかんでください。

ケース1:分骨用に少量だけ粉骨したい(3寸・持ち込み)

手元供養用のミニ骨壺やアクセサリーに納めるため、遺骨の一部だけ機械粉骨する場合。7,700円〜11,000円が目安です。持ち込みであれば送料がかからず、最も安く抑えられるパターンです。分骨は遺骨全体ではなく一部のみを対象にするため、残りの遺骨は元の骨壺やお墓にそのまま安置できます。「一部だけ手元に残しておきたい」というご要望に合ったケースです。

ケース2:遠方に住んでいて郵送で依頼したい(6〜7寸・郵送)

お墓のある地域から遠方に住んでおり、業者へ直接持ち込めない場合。骨壺一式を郵送し、機械粉骨+返送を依頼するケースで16,500円〜30,000円が目安です。梱包キットを用意している業者を選ぶと安心です。実家のお墓を整理していて自分は遠方に住んでいる、というご相談で多いパターンで、立会いなしでも作業状況を写真報告してくれる業者を選べば、現地に何度も足を運ぶ必要がなくなります。

ケース3:墓じまいで取り出した遺骨を散骨用に粉骨(6〜7寸・乾燥洗浄込み)

土中に埋葬されていた遺骨を取り出し、散骨に向けて粉骨する場合。乾燥・洗浄・証明書発行のオプションを含めると25,000円〜45,000円程度を見込んでおくと安心です。散骨事業者側の粉骨条件(証明書要否など)を事前に確認しておきましょう。改葬許可申請と並行して進める場合は、行政書士への書類提出、墓石撤去業者との日程調整、粉骨業者への依頼を同じ時期にまとめて動かすと、全体の完了までの期間を短縮できます。

ケース4:自分で行い費用を抑えたい

手元供養の一部だけを対象に、自宅で道具を揃えて行う場合。道具代の実費で5,500円〜16,500円に抑えられますが、作業時間と衛生管理の手間がかかる点は考慮しておきましょう。全量を自分で行うのが難しいと感じた場合は、少量だけ自分で手元供養用に取り分け、残りは業者にまとめて依頼するという折衷案を選ぶ方もいます。

供養方法ごとに見る「粉骨込み」の総費用感

粉骨単体の料金だけでなく、その後の供養方法まで含めた総費用で考えると、予算全体のイメージがつかみやすくなります。代表的な供養方法と、粉骨費用を含めた総額の目安をまとめました。

供養方法粉骨込みの総額目安備考
手元供養(一部粉骨)1万円〜3万円+アクセサリー代粉骨費用が中心。アクセサリーは数千円〜数万円が別途必要
送骨(郵送での合祀供養)2万円〜5万円程度粉骨費用+送骨サービスの利用料。供養先によって幅がある
海洋散骨(代行散骨)3万円〜10万円程度粉骨費用+散骨代行費用。立会いの有無で変動
樹木葬・永代供養墓への改葬粉骨費用+改葬先の使用料(数万円〜数十万円)改葬先の規模・区画によって差が大きい

このように、粉骨はどの供養方法を選んでも発生する共通の費用項目です。供養方法そのものにかかる費用と切り分けて見積もりを取ることで、「粉骨料金が高いのか、それとも供養先の費用が高いのか」を判断しやすくなります。

支払いタイミングと方法

粉骨業者への支払いは、作業完了後の一括払いとしている業者が多く見られます。郵送で依頼する場合は、遺骨を送る前に振込・クレジットカード決済で支払いを済ませておく前払い制の業者と、粉骨後の返送時に代金引換や後払いで対応する業者があります。前払い制の場合は、万が一のキャンセル時の返金規定も事前に確認しておくと安心です。

粉骨の依頼から完了までの日数目安

急ぎで散骨・送骨のスケジュールが決まっている場合は、依頼から完了までの日数も確認しておきましょう。方式・内容ごとの目安は次のとおりです。

依頼内容完了までの日数目安
持ち込み・機械粉骨のみ即日〜3日程度
持ち込み・手作業粉骨3日〜1週間程度
郵送・乾燥洗浄なし1週間〜10日程度(配送日数含む)
郵送・乾燥洗浄あり2週間〜3週間程度

散骨ツアーや送骨サービスの予約日が決まっている場合は、粉骨の完了予定日から逆算して依頼するタイミングを決めることをおすすめします。繁忙期(春・秋の彼岸、お盆前後)は依頼が集中し、通常より日数がかかることもあるため、余裕を持って早めに相談しておくと安心です。特に墓じまいと同時進行で粉骨を依頼する場合は、墓石の撤去工事の完了時期と合わせてスケジュールを組んでおくと、全体の流れがスムーズになります。

よくある質問

Q. 粉骨の料金は骨壺1つあたりですか?

多くの業者では骨壺1つ(1体分)あたりの料金として設定されています。夫婦で2体分ある場合など、複数体を依頼すると割引が適用される業者もあるため、複数体の場合は事前に確認すると良いでしょう。

Q. 粉骨だけを業者に頼むことはできますか?

可能です。散骨や合祀墓への改葬とセットで依頼する必要はなく、粉骨のみを専門に扱う業者も多くあります。手元供養用に少量だけ粉骨したい場合も対応してもらえます。

Q. 粉骨にかかる時間はどのくらいですか?

持ち込みで機械粉骨のみであれば即日〜数日で完了する業者が多いです。手作業粉骨や、乾燥・洗浄が必要な場合は1〜2週間程度みておくと安心です。郵送の場合は往復の配送日数が加わります。

Q. 墓じまいの費用に粉骨料金は含まれますか?

業者によって異なります。墓石の撤去・処分費用のみで、遺骨の粉骨・改葬先への搬送は別料金となっている業者もあるため、見積もり時に「粉骨・改葬先費用が含まれているか」を必ず確認しましょう。

Q. 粉骨した後の遺骨はどうすればいいですか?

用途によって選択肢が分かれます。散骨する場合はそのまま海や指定エリアに撒く、手元供養であればミニ骨壺やアクセサリーに納める、送骨する場合は専用パックのまま供養先へ郵送する、といった流れが一般的です。用途が決まっていない場合も、粉骨後に真空パックで密閉しておけば、後日まとめて決めることもできます。

Q. 骨壺が複数ある場合、まとめて依頼すると安くなりますか?

業者によっては2体目以降の割引や、まとめて依頼した場合の送料一本化に対応していることがあります。ご夫婦分や複数のお墓を一度に改葬する場合は、体数と総額をまとめて見積もってもらうと、個別に依頼するより費用を抑えられる場合があります。

Q. 古いお墓から出てきた遺骨でも粉骨できますか?

可能です。数十年前に埋葬された遺骨は土に還っている部分もありますが、専門業者であれば状態を確認したうえで、乾燥・洗浄を経て粉骨に対応しています。骨の形がほとんど残っていない場合でも、遺骨として丁寧に扱ってもらえるので、状態が心配な場合はまず写真を送って相談してみるとよいでしょう。

まとめ

粉骨の料金相場は1万円〜3万円が目安で、手作業か機械かで1万〜2万円、立会い・郵送・出張引き取りの依頼方式でも金額が変わります。乾燥・殺菌・真空パックなどのオプションを含めると総額は上振れしやすいため、見積もり時は総額表示かどうかを必ず確認してください。自分で行えば道具代の5,500円〜16,500円で済みますが、作業時間と衛生管理の手間がかかります。

粉骨は散骨・送骨・手元供養のどれを選ぶ場合でも避けて通れない工程です。本記事の比較表とチェックリスト、ケース別シミュレーションを参考に、骨壺のサイズ・希望する依頼方式・必要なオプションを整理したうえで、複数の業者から見積もりを取り、総額で比較することをおすすめします。

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この記事の監修者

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →

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■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 改葬・墓じまいの手続き
  • 相続放棄
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この記事を書いた人

資格:終活カウンセラー。安心墓じまい 相談窓口責任者。幼少期の祖父母との温かい思い出を原点に、「誰もが迷わず、安心して終活を終えられる社会」を目指して、墓じまいから実家じまいまで終活全般の相談窓口を務める。ライフワークとしてYouTubeで高齢者の方々への人生インタビューを続け、シニア世代の本音に寄り添うカウンセリングを最も得意とする。記事は自治体・厚生労働省などの公的一次情報にもとづき、編集部とともに執筆・確認。

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