墓じまいは、業者に頼らず自分で進めることもできます。9ステップの手順・必要書類・費用と、「どこまで自分でできて、どこがつまずきやすいか」を、代行との比較つきで正直に解説します。

墓じまいの手続きは、そのほとんどをご自身で行えます。改葬許可申請や証明書の取得、お寺・墓地管理者への連絡は自分でできます。ただし墓石の撤去・整地だけは、資格と重機を持つ石材店への依頼が必須です(自分で壊すことはできません)。つまり「手続きは自分・工事は石材店」が、自分でやる場合の基本形です。
墓じまいを検討する親族に相談し、供養の形と費用負担を共有します。最初にして最重要のステップです。
永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨・手元供養から選びます。受入先が決まったら受入証明書を発行してもらいます。
墓じまいの意向を伝え、埋蔵証明書の発行を依頼します。寺院墓地では離檀の相談もここで。
受入先の「受入証明書」、現在の墓地の「埋蔵証明書」を用意します。
今のお墓がある市区町村の役所に、改葬許可申請書+証明書を提出し、改葬許可証を受け取ります。
お墓から魂を抜く法要をお願いします。お布施の目安は3〜5万円ほど。
石材店に依頼して撤去・処分・整地。ご遺骨を取り出します。ここは自分ではできません。
改葬許可証を提出し、開眼供養のうえ納骨します。
更地にした区画を墓地管理者へ返還して完了です。
| 書類 | 入手先 | 備考 |
|---|---|---|
| 改葬許可申請書 | 今のお墓がある市区町村 | 役所窓口・HPで入手 |
| 埋蔵(埋葬)証明書 | 今の墓地管理者・お寺 | 申請書に記入・押印を依頼 |
| 受入証明書 | 新しい改葬先 | 契約時に発行 |
| 身分証明書 | 本人 | 申請者確認用 |
| 承諾書 | 名義人 | 名義人と申請者が異なる場合 |
様式や必要書類は自治体で少し異なります。改葬許可申請の書き方は改葬許可申請ガイドで詳しく解説しています。
自分でやる場合も、墓石の撤去工事は避けられません。内訳の目安は次のとおりです。手続きを自分で行う分、代行手数料(4〜8万円程度)が浮きます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 墓石の撤去・整地 | 1㎡あたり10〜15万円(広さ・立地で変動) |
| 閉眼供養のお布施 | 3〜5万円 |
| 離檀料(寺院墓地の場合) | 数万円〜20万円 |
| 書類・証明書の手数料 | 数百〜数千円 |
| 新しい供養先の費用 | 永代供養5〜30万円/樹木葬20〜80万円 ほか |
次のどちらに当てはまるかで選びましょう。近くに住んでいて時間が取れる方は自分で、遠方・多忙・お寺との関係が不安な方は代行が向いています。「手続きだけ自分で、工事だけ石材店に」という中間もあります。
| 自分でやる | 代行に頼む | |
|---|---|---|
| 費用 | 抑えられる | 手数料がかかる |
| 手間 | 3か所とやり取り | 窓口ひとつ |
| 遠方 | 負担大 | 立ち会い不要 |
| お寺交渉 | 自分で対応 | 専門家連携 |
墓じまいは全部自分でできますか?
手続き・書類・お寺への連絡は自分でできます。ただし墓石の撤去・整地だけは石材店への依頼が必須です。
自分でやると費用はどれくらい安くなりますか?
手続き代行分の4〜8万円程度が浮きます。撤去工事や供養先の費用は自分でやっても同じようにかかります。
改葬許可申請はどこでしますか?
今のお墓がある市区町村の役所です。改葬許可申請書に墓地管理者の埋蔵証明を得て、受入証明書とともに提出します。
自分でやると期間はどれくらいかかりますか?
親族の合意がスムーズなら1〜2ヶ月、遠方や調整が必要な場合は半年〜1年ほどが目安です。
途中まで自分でやって、難しい部分だけ頼めますか?
はい。手続きだけ・工事だけ・離檀の相談だけ、といった部分的なご依頼も可能です。まずはご相談ください。
自分でやるか、頼むか。迷っている段階でもかまいません。あなたの状況を聞いて、自分でできる部分・任せた方がいい部分を一緒に整理します。
0120-000-000