お墓の引っ越し(改葬)は年間17万6千件、6年で約1.5倍——。墓じまいを考えるうえで知っておきたい公的統計を、原典に当たって出典付きで1ページに整理しました。
出典:厚生労働省「令和6年度衛生行政報告例」第6表(e-Stat収載)
コロナ禍の2020〜2021年度にいったん足踏みしたあと、2022年度から3年連続で過去最多を更新しています。
| 年度 | 改葬件数 | 前年度比 |
|---|---|---|
| 2019年度(令和元年度) | 124,346件 | — |
| 2020年度(令和2年度) | 117,772件 | ▲6,574件 |
| 2021年度(令和3年度) | 118,975件 | +1,203件 |
| 2022年度(令和4年度) | 151,076件 | +32,101件 |
| 2023年度(令和5年度) | 166,886件 | +15,810件 |
| 2024年度(令和6年度) | 176,105件 | +9,219件 |
出典:厚生労働省「衛生行政報告例」各年度 第6表「埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数」(e-Stat収載の各年度統計表から集計)
改葬が多いのは大都市圏と北海道です。「故郷のお墓を、いま住んでいる都市部の近くへ移す」動きが数字にも表れています。
| 順位 | 都道府県 | 改葬件数 |
|---|---|---|
| 1位 | 北海道 | 14,628件 |
| 2位 | 東京都 | 12,982件 |
| 3位 | 大阪府 | 10,376件 |
| 4位 | 兵庫県 | 9,431件 |
| 5位 | 神奈川県 | 9,331件 |
| 6位 | 千葉県 | 8,042件 |
| 7位 | 愛知県 | 7,014件 |
| 8位 | 埼玉県 | 6,854件 |
出典:厚生労働省「令和6年度衛生行政報告例」第6表・都道府県別(e-Stat収載)
2024年度の改葬176,105件のうち、3,006件は「無縁墳墓等の改葬」、つまり縁故者が分からなくなり、墓地の管理者側が撤去したお墓です。お参りする人がいないまま管理料が滞ると、官報公告などの手続きを経て、お墓は無縁墓として整理されます。ご遺骨は合祀され、その後個別に取り出すことはできません。「いつかやろう」と先送りした墓じまいの、これがひとつの終着点です。無縁墓の仕組みと対処は無縁墓の解説ページで詳しく説明しています。
2024年に亡くなった方は160万5,378人で過去最多(4年連続増加)。一方、出生数は68万6,173人で過去最少です(厚生労働省「令和6年人口動態統計(確定数)」)。亡くなる方が増えれば、お墓に入る方も、お墓を継ぐかどうかの決断を迫られるご家族も増えます。また、2024年度の死体の埋葬・火葬1,674,520件のうち土葬(埋葬)はわずか383件で、火葬率は99.98%。ほぼすべてのご遺骨が「お墓や納骨堂など、どこかに納める場所」を必要とする——これが改葬件数を押し上げ続ける構造です。
墓じまい(改葬)は年間何件ありますか?
2024年度の改葬件数は176,105件で、統計開始以来の最多です(厚生労働省「令和6年度衛生行政報告例」)。2019年度の124,346件から6年間で約1.5倍に増えました。
改葬が多い都道府県はどこですか?
2024年度は北海道の14,628件が最多で、東京都12,982件、大阪府10,376件、兵庫県9,431件、神奈川県9,331件と続きます。大都市圏と北海道に集中しています。
無縁墓はどれくらいありますか?
2024年度に「無縁墳墓等の改葬」として整理されたお墓は全国で3,006件です。管理者不明・管理料滞納のまま放置されたお墓が、法的手続きを経て撤去された件数で、氷山の一角とされます。
なぜ墓じまいが増えているのですか?
死亡数が2024年に160万5,378人と過去最多を更新し続ける一方、お墓を継ぐ世代は減っているためです。後継ぎ不在・遠方で管理できない・子に負担を残したくない、という理由が典型です。
本ページの数値は、以下の政府統計の原典(e-Stat収載の統計表)に当たって確認しています(最終確認日:2026年9月2日)。
※ 本ページの統計データは、出典を明記のうえ引用・転載いただけます。その際は「安心墓じまい(anshin-hakajimai.com)調べ・厚生労働省統計より」等と原出典を併記してください。