
久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号
東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →
監修者プロフィールの詳細
■経歴
- 1966年鹿児島県生まれ
- 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
- 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
- 2013年司法書士試験合格
- 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
- 2017年司法書士法人コスモ退職
- 2018年事務所開設
- 2021年司法書士法人設立
■得意領域
- 相続登記・相続手続き
- 改葬・墓じまいの手続き
- 相続放棄
- 簡易裁判所の訴訟代理
墓じまいの費用は、結論から言うとクレジットカードで全額を払えるとは限りません。石材店や墓じまい代行業者への支払いはカード対応が増えていますが、寺院へのお布施(離檀料・閉眼供養料)は現金が原則で、カード払いに応じてもらえないケースがほとんどです。安心墓じまいのように着手金+完成後の残額払いという定額制の業者もあり、支払い方法は依頼先によって大きく異なります。この記事では、支払い先ごとの実情、カードの分割払い・リボ払いの手数料比較、お布施が現金主義である理由、分割対応業者の選び方まで、印刷して使えるチェックリスト付きで解説します。
先に要点だけまとめると、次の3点が重要です。
- 工事費(撤去・処分・整地)はカード払い対応の業者を選べば分割払いも可能。ただし分割回数に応じた手数料が上乗せされる
- お布施・離檀料は現金が基本。急にカードで払おうとすると失礼にあたることもある
- 行政手数料(改葬許可申請)は無料の自治体が多く、有料でも窓口は現金払いのみが一般的
墓じまい費用はクレジットカードで払えるのか【結論】
墓じまいにかかる費用は、大きく分けて「石材店・代行業者への工事費」「寺院へのお布施(離檀料・閉眼供養料)」「行政への手続き費用」「改葬先(合祀墓・樹木葬・納骨堂・送骨など)の費用」の4つに分けられます。このうちカード払いに対応しやすいのは工事費と改葬先費用の一部のみで、お布施と行政手数料は原則カード払いができません。まずは支払い先ごとの対応状況を一覧で確認しましょう。
| 支払い先 | カード払い | 実情 |
|---|---|---|
| 石材店・墓じまい代行業者 | △ 業者による | 対応する業者は増加中。ただし高額工事は利用限度額の上限で断られることもある |
| 寺院(閉眼供養のお布施・離檀料) | × ほぼ不可 | 現金手渡しが慣習。キャッシュレス決済を導入する寺院はごく一部にとどまる |
| 霊園・墓地管理者(使用料清算など) | △ 施設による | 公営霊園は現金・口座振込が基本。民営霊園はカード対応の場合あり |
| 市区町村(改葬許可申請手数料) | × 不可 | 窓口は現金のみ、または無料の自治体が多い |
| 改葬先(合祀墓・送骨・樹木葬など) | △ 事業者による | 郵送・オンライン完結型の送骨サービスはカード対応が比較的多い |
つまり「墓じまい費用を丸ごとカードで払う」ことは基本的にできず、工事費部分だけカード対応の業者を選ぶ、というのが現実的な考え方になります。費用全体の内訳は墓じまいの費用相場でも解説しています。
支払い先ごとの実情を詳しく解説
石材店・墓じまい代行業者への支払い
墓石の撤去・処分・整地といった工事費は、業者によってクレジットカード払いに対応しているところがあります。対応ブランドはVISA・Mastercard・JCB・アメリカン・エキスプレス・ダイナーズ・UCカードなど幅広い場合が多いですが、1回払いのみ対応で分割は不可という業者も少なくありません。カード払いのメリットは、ポイントが貯まることと、分割払いを選べば月々の負担を抑えられることです。一方で、墓石工事は10万〜100万円超と高額になりやすく、カードの利用限度額を超えて決済できないケースもあります。事前にカード会社へ利用可能枠を確認しておくと安心です。また「クレジットカードの利用自体に手数料はかからないが、分割払いの手数料は支払回数に応じてお客様負担」という業者が一般的で、手数料の有無・料率は業者ごとに異なるため、見積もり時に必ず確認しましょう。
寺院への閉眼供養料・離檀料(お布施)
閉眼供養(魂抜き)のお布施は3万〜10万円、離檀料は3万〜20万円程度が目安ですが、これらは「お布施」であり工事代金のような対価ではないため、原則として現金を白封筒や奉書紙に包んで手渡しします。ごく一部の寺院ではキャッシュレス決済サービスを導入し始めていますが、全国的にはまだ少数派です。菩提寺にカード払いを申し出ること自体が失礼にあたる、あるいは想定されておらず戸惑わせてしまう場合もあるため、現金を用意しておくのが無難です。
霊園・行政窓口での支払い
市営・区営霊園の使用料清算や、改葬許可申請の手数料(無料〜数百円程度の自治体が多い)は、窓口が現金対応のみというケースがほとんどです。民営霊園・納骨堂の中にはカード払いに対応する施設もあるため、改葬先を選ぶ段階で支払い方法を確認しておくと、当日慌てずに済みます。
改葬先(合祀墓・樹木葬・納骨堂・送骨)への支払い
改葬先の費用は事業者によって対応が分かれます。特にゆうパックなどを使った郵送完結型の送骨サービスは、オンライン申込みと合わせてカード決済に対応しているケースが比較的多い傾向です。一方、一般墓地の新規購入や、寺院が運営する永代供養墓では、契約時に現金・振込が求められることもあります。契約前に必ず支払い方法を確認しておきましょう。
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無料費用シミュレーターを試す→カード分割払い・リボ払いの手数料比較
カードで工事費を支払う場合、一括払いなら手数料はかかりませんが、分割払い・リボ払いを選ぶと手数料(実質年率)が上乗せされます。三井住友VISAカードが公表している分割払い・リボ払いの実質年率は次のとおりです(カード会社・カード種類によって条件は異なるため、契約前に必ず利用予定のカード会社の条件を確認してください)。
| 支払い方法 | 実質年率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1回(一括)払い | 0% | 手数料なし。カード会社への支払いも工事完了後の1回のみ |
| 分割3回 | 14.70% | 短期間で完済でき、手数料負担は比較的小さい |
| 分割5回 | 16.25% | 月々の負担はさらに軽くなるが手数料は増える |
| 分割10回 | 17.51% | 1年弱で完済。手数料総額は大きくなりやすい |
| 分割12回 | 17.69% | 1年で完済。手数料総額はさらに増える |
| 分割24回 | 17.88% | 月々の負担は最も軽いが、手数料総額は最も大きくなる |
| リボ払い | 18.0% | 毎月の支払額はほぼ一定だが、完済時期が見えにくく手数料総額が膨らみやすい |
例えば工事費3万円を分割3回で支払うと、手数料は100円あたり2.46円換算でおよそ738円上乗せされ、支払い総額は約30,738円になります。同じ計算式を当てはめると、工事費30万円を分割3回で支払った場合の手数料はおよそ7,380円、支払い総額は約307,380円が目安です。分割回数が増えるほど、また残高を長く持ち越すリボ払いほど、実質年率・手数料総額は高くなる傾向があります。少しでも負担を抑えたいなら、分割回数は必要最小限(3回程度)にとどめ、リボ払いは「毎月の返済額を明確に把握できる」場合を除いて避けるのが無難です。カードのボーナス払いや、金融機関のメモリアルローン(目的ローンの一種で年利6%台〜が一般的)と比較検討するのもおすすめです。
工事費の金額別・手数料シミュレーション表
「自分の場合、手数料はいくらになるのか」を確認できるよう、工事費の金額別に分割払いの手数料目安をまとめました。印刷して見積もり比較にお使いください(三井住友VISAカードの実質年率をもとに、便宜上100円あたりの手数料で概算)。
| 工事費 | 分割3回の手数料目安 | 分割5回の手数料目安 | 分割10回の手数料目安 |
|---|---|---|---|
| 15万円 | 約3,700円 | 約6,200円 | 約12,300円 |
| 30万円 | 約7,400円 | 約12,300円 | 約24,600円 |
| 50万円 | 約12,300円 | 約20,500円 | 約41,000円 |
| 80万円 | 約19,700円 | 約32,800円 | 約65,600円 |
上表のとおり、工事費が大きくなるほど、また分割回数が増えるほど手数料の実額は大きくなります。80万円の工事費を10回払いにすると、手数料だけで6万円を超える計算です。手数料を抑えたいなら、そもそもの工事費を下げる(相見積もり・定額プランの活用)か、分割回数を最小限にとどめる、の2つが有効です。なお、上記の数値はあくまで三井住友VISAカードの公表値をもとにした概算であり、実際の手数料はカード会社・カードの種類・契約時期によって異なります。契約前には必ず利用予定のカード会社の会員サイトや明細で、正式な手数料額を確認してください。
また、分割払いの手数料は「支払総額」を見て判断することが大切です。月々の支払額だけを見ると負担が小さく感じられますが、支払回数が長引くほど手数料の合計は大きくなります。見積もり時には「毎月いくら払うか」だけでなく「最終的にいくら払うことになるか」を必ず業者・カード会社に確認しましょう。
改葬先ごとの支払い方法一覧
改葬先(新しい供養先)の種類によっても、支払い方法の対応状況は変わります。契約前の確認ポイントとあわせて整理しました。
| 改葬先 | 費用目安 | カード払いの対応傾向 | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 合祀型の永代供養墓 | 3万〜10万円 | △ 現金・振込が主流、一部カード対応 | 契約時に一括現金を求められることが多い |
| 樹木葬 | 20万〜80万円 | △ 施設による | 霊園によってはローン提携あり |
| 納骨堂 | 20万〜100万円 | △ 施設による | 都市部の大型施設はカード対応が比較的多い |
| 海洋散骨 | 5万〜30万円 | ○ オンライン申込みでカード対応が多い | クレジットカード決済フォームを備える業者が多い |
| ゆうパックでの送骨 | 2万〜10万円程度 | ○ オンライン申込みでカード対応が多い | 郵送完結型はカード・銀行振込どちらも選べることが多い |
一般的な傾向として、対面・現地契約が中心の改葬先ほど現金・振込が主流で、オンライン申込み型のサービスほどカード対応が進んでいます。改葬先の選び方は改葬先の選び方でも詳しく解説しています。改葬先を決める段階で「契約時に必要な金額」と「支払い方法」を確認しておくと、墓じまい本体の工事費と合わせた資金計画が立てやすくなります。
改葬先探しでは、費用だけでなく「永代供養の期間」「合祀までの猶予期間」「参拝可否」なども合わせて比較すると、後悔のない選択につながります。支払い方法はあくまで比較材料のひとつとして、総合的に検討することをおすすめします。
クレジットカード以外の分割方法との違い
手持ちのクレジットカードで分割・リボ払いをする以外にも、墓じまい費用を分割で支払う方法があります。それぞれの特徴を比較しました。
| 方法 | 金利・手数料の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 手持ちカードの分割・リボ払い | 実質年率約15〜18% | 審査不要(既存の利用枠内)ですぐ利用できるが、金利は高め |
| 業者提携の信販ローン | 実質年率約8〜15%程度(業者・信販会社により異なる) | 業者経由で信販会社に個別申込み。審査があるがカード分割より低金利のことが多い |
| 金融機関のメモリアルローン(目的ローン) | 実質年率約3〜10%程度 | 墓石・葬祭費用限定の目的ローン。審査書類はやや多いが金利は低め |
| 金融機関のフリーローン | 実質年率約2〜15%程度 | 使いみち自由。お布施や改葬先費用も含めてまとめて借りられる場合がある |
金利だけを見ると、業者提携の信販ローンや金融機関のローンの方がカードの分割・リボ払いより低く設定されていることが多い傾向にあります。ただし、ローンは審査に数日かかる場合があるのに対し、手持ちカードの分割払いはその場で決済が完了するという即時性の違いがあります。急ぎかどうか、総支払額をどこまで抑えたいかで使い分けるとよいでしょう。
お布施はなぜ現金が原則なのか
お布施が現金払いを原則とする背景には、宗教的な理由と税務上の理由の両方があります。
- お布施は「対価」ではなく、ご本尊やご先祖への感謝としてお供えするものという考え方があり、決済手数料を差し引くことになじまないとされる
- 宗教法人の主たる事業(お布施の収受など)は非課税だが、キャッシュレス決済事業者への手数料支払いが発生すると収益事業とみなされ課税対象になりうるとの見方があり、寺院側が慎重になりやすい(国会でも「宗教活動に関わる事業のキャッシュレス決済」について質問主意書が提出されている)
- お布施の金額に「定価」がなく、対価性のない贈与的な性格を持つため、通常の物販・工事のような決済システムになじみにくい
こうした事情から、寺院へのお布施は基本的に現金を用意しておくのが安全です。ただし近年は若い世代を中心にキャッシュレス決済へのニーズが高まっており、一部の寺院ではカード・QRコード決済に対応する動きも出てきています。菩提寺の慣習がわからない場合は、事前に「お支払いは現金でよろしいでしょうか」と一言確認しておくとトラブルを避けられます。
キャッシュレス対応を始めた寺院の事例
実際にカード決済を導入している寺院もあります。例えば大阪府内のある寺院では、VISA・Mastercard・アメリカン・エキスプレス・JCB・ダイナースクラブ・ディスカバーカード・銀聯の7ブランドに対応した決済端末を導入し、カードをタッチまたは挿入する方式でお布施を受け付けています(15,000円を超える場合はICカード挿入が必要)。ただし対面での1回払いのみに対応しており、分割払いには対応していません。このように対応事例は増えつつあるものの、あくまで一部の寺院に限られる点は変わりません。菩提寺がキャッシュレス対応しているかどうかは、事前の電話確認や寺院の公式サイトで確認するのが確実です。
分割対応業者の選び方【チェックリスト】
カード払い・分割払いに対応した業者を選ぶ際は、次の項目を見積もり時に確認しましょう。印刷してチェックにお使いください。
- □ クレジットカード払いに対応しているか(対応ブランド:VISA/Mastercard/JCB/AMEXなど)
- □ 分割払い・リボ払いに対応しているか、手数料は業者負担かお客様負担か
- □ 一括払いと分割払いで総額に差が出るか(手数料込みの総支払額を書面でもらう)
- □ 着手金・中間金・残金の支払いタイミングが明示されているか
- □ 追加費用(面積超過・障害物撤去など)が発生した場合の請求方法
- □ お布施・離檀料など現金が必要な項目を事前に案内してくれるか
- □ 支払い条件が見積書・契約書に明記されているか(口頭説明のみは避ける)
- □ 分割回数の上限と、途中で一括返済(繰り上げ)できるか
特に注意したいのが「カード払い対応」を謳っていても、分割手数料が高く設定されていて実質的な負担が大きいケースです。一括払いの総額と、分割払いにした場合の総支払額(手数料込み)を必ず比較してから決めましょう。相見積もりを取る際は、工事費の金額だけでなく支払い方法の条件も横並びで比較することをおすすめします。
見積もりを比較する際は、次のような聞き方をすると具体的な回答を引き出しやすくなります。「カード払いは1回払いのみですか、それとも分割・リボ払いも選べますか」「分割手数料はお客様負担ですか、業者様負担ですか」「見積書に記載の総額は、分割手数料を含んだ金額ですか」といった質問を、電話やメールで複数の業者に同じ内容で聞き、回答を比較すると条件の違いが見えやすくなります。
ケース別シミュレーション
ケース1:手持ちが少なく分割払いを希望する場合
工事費30万円を分割5回(実質年率16.25%)で支払うと、手数料はおよそ1万円前後上乗せされる計算です。着手金を抑えつつ、お布施分の現金(3万〜10万円程度)は別途用意しておく必要があります。無理のない回数(3〜5回程度)にとどめるのがポイントです。分割回数を増やすほど月々の負担は軽くなりますが、手数料総額は大きくなる点を忘れずに。
ケース2:寺院墓地で離檀料が必要な場合
工事費はカード一括払い、離檀料・閉眼供養のお布施(合計6万〜30万円程度)は現金で別途準備、という組み合わせが一般的です。カード払い分と現金分を分けて資金計画を立てておくと、当日慌てずに済みます。特に離檀料は寺院によって金額の幅が大きいため、早めに住職へ相談し、金額の目安を確認しておくと安心です。
ケース3:とにかく総額と手数料を抑えたい場合
改葬先を合祀墓や送骨サービス(3万〜10万円程度)にすれば、工事費・改葬先費用そのものが下がり、カードの分割手数料が発生する金額も小さくなります。安心墓じまいのような定額制業者(基本プラン198,000円〜・追加費用なし)を選べば、追加請求や手数料の心配をせず、着手金+完成後の残額払いで進められます。
自分でやるか、任せるか迷ったら。
安心墓じまいは定額制・追加請求なし・着手金+完成後の残額払い。遺骨の取り出しから撤去、供養先のご案内までお任せいただけます。
高額決済の与信審査で気をつけたいこと
墓じまいの工事費を一度にカード決済しようとすると、通常の買い物より高額になりやすいため、以下の点に注意が必要です。
- 利用限度額の確認:ショッピング枠の残りが工事費を下回っていないか、事前にカード会社の会員サイトで確認する
- 本人認証(3Dセキュアなど)が必要になる場合がある:現地決済端末では暗証番号入力、オンライン決済では追加の本人確認が求められることがある
- 一時的な利用停止に注意:高額決済が急に発生すると、不正利用防止のためカード会社側で一時的に利用が制限されることがある。事前にカード会社へ連絡しておくとスムーズ
- 限度額が足りない場合は、複数回に分けて決済できるか業者に相談する、または一部を現金・振込に切り替える
工事当日になって決済エラーが発生すると、工事のスケジュールに影響することもあります。カード払いを予定している場合は、事前にカード会社・業者の双方に高額決済の予定を伝えておくと安心です。また、法人カードや家族カードで支払う場合は、利用者本人の名義と契約者名義が一致しているかも業者側から確認されることがあるため、契約時にどのカードで支払うかを決めておくとスムーズです。
定額プランとカード分割払いの総支払額を比較する
「分割払いで手数料を払ってでも高い業者に頼むか」「定額プランで手数料自体を発生させないか」を比較できるよう、工事費50万円の一般的な業者と、安心墓じまいの定額プラン(198,000円〜)を並べました。
| 比較項目 | 一般的な業者(工事費50万円・分割10回) | 安心墓じまい(定額198,000円〜) |
|---|---|---|
| 工事費本体 | 50万円 | 198,000円(2㎡まで・石塔1基) |
| 分割手数料の目安 | 約41,000円(実質年率17.51%) | 手数料なし(着手金+残額払いの現金・振込が基本) |
| 追加費用 | 面積超過・障害物撤去などで発生する場合あり | 追加費用なし(2㎡超は1㎡あたり110,000円加算) |
| 支払い総額の目安 | 約541,000円+追加費用 | 198,000円〜(面積内であれば変動なし) |
工事費そのものが高いと、分割手数料も比例して大きくなります。手数料や追加請求のリスクを避けたい場合は、定額・追加費用なしのプランを比較検討することをおすすめします。
支払いトラブルを避けるための確認フロー
支払い方法をめぐるトラブルは、事前確認の不足から起こることがほとんどです。次の順番で確認しておくと安心です。
- 見積もり依頼時に、工事費・お布施・行政手数料・改葬先費用をそれぞれ内訳で提示してもらう
- 各支払い先(業者・寺院・霊園・自治体)ごとに、対応する支払い方法(現金・振込・カード・分割)を確認する
- カード払いを希望する場合は、対応ブランド・分割可否・手数料負担を書面で確認する
- お布施・離檀料など現金が必要な金額を合計し、当日までに現金を準備する
- 契約書・見積書に支払いスケジュール(着手金・中間金・残金の時期と金額)が明記されているか確認する
安心墓じまいの支払い方法
安心墓じまいでは、墓じまい一式198,000円〜(税込)の定額プランをご用意しています。追加費用は発生せず、お支払いは着手金と、工事完成後の残額払いの2回に分けてお願いしています。現時点でのお支払い方法は現金・銀行振込が中心です。クレジットカード払いをご希望の場合の対応可否は、無料相談時に個別にご確認ください。なお、改葬許可申請の書類作成が難しい場合は、提携行政書士のご紹介が可能です(ご契約・報酬のお支払いは行政書士と直接となり、報酬目安は33,000円〜です)。定額プランを利用することで、そもそも工事費が高額にならず、カードの分割手数料や借入の負担そのものを避けやすくなります。詳しい料金内容は料金プランをご覧ください。
よくある質問
Q. 墓じまい費用を全額クレジットカードで払える業者はありますか?
工事費部分をカード払いできる業者はありますが、寺院へのお布施・離檀料や行政手数料はカード払いに対応していないことがほとんどです。全額をカードで完結させることは基本的に難しいと考えておきましょう。
Q. 分割払いとリボ払い、どちらが手数料は安いですか?
回数を絞った分割払い(3回程度)の方が、実質年率・総手数料ともに抑えやすい傾向にあります。リボ払いは毎月の支払額が一定で管理しやすい反面、完済までの期間が読みにくく、結果的に手数料総額が膨らみやすい点に注意が必要です。
Q. お布施をどうしてもカードで払いたい場合はどうすればよいですか?
まずは菩提寺に直接相談してみましょう。キャッシュレス決済に対応する寺院も一部で増えていますが、対応していない場合は現金を用意するのが確実です。無理にカード払いを求めると、失礼にあたる場合もあるため注意しましょう。
Q. カード払いの手数料を業者と客どちらが負担するか決まりはありますか?
法律上の決まりはなく、業者ごとの契約条件によります。「カード利用自体は無料だが分割手数料は客負担」とする業者が一般的なので、見積もり時に必ず確認しましょう。
Q. カード払いができない場合、他に負担を抑える方法はありますか?
相見積もりを取って工事費そのものを下げる、改葬先を合祀墓や送骨サービスにする、定額制の墓じまい代行サービスを利用するといった方法があります。詳しくは墓じまいのお金がないときの対処法もご覧ください。
Q. カード払いと現金払い、見積書に書いてもらうべき項目は何ですか?
工事費の総額に加えて、「カード払い時の分割手数料の有無・料率」「一括払いと分割払いそれぞれの総支払額」「お布施など現金が必要な項目とその目安」の3点を見積書または契約書に明記してもらいましょう。口頭説明のみだと、後から手数料が発生していたと分かるトラブルにつながりやすくなります。
Q. 家族の誰かがカードで立て替えた場合、後から精算する方法はありますか?
法律上の決まりはありませんが、祭祀承継者が中心となり、兄弟姉妹・親族で費用分担を話し合うのが一般的です。カードで立て替えた場合は、分割手数料分を含めた総額を明確にしたうえで、精算方法(現金・銀行振込など)を事前に決めておくと後々のトラブルを避けられます。
Q. QRコード決済(PayPayなど)は墓じまいで使えますか?
対応する業者・施設はカードよりもさらに限られますが、都市部の一部の石材店や、キャッシュレス対応を進めている寺院ではQRコード決済を導入しているところもあります。対応の有無は個別に確認する必要があり、多くの寺院・霊園ではまだ現金が基本です。
Q. 領収書はどの支払い方法でももらえますか?
工事費については現金・カードどちらの支払いでも業者から領収書(または請求書・カード利用明細)が発行されます。お布施については「領収書は発行しない」という寺院も多く、代わりに「お布施」と記された封筒の控えや、振込の場合は振込明細で記録を残すのが一般的です。
祭祀承継者以外が支払う場合の注意点
墓じまい費用を誰が払うかに法律上の決まりはありませんが、実務上は祭祀承継者(お墓を引き継いだ人)が窓口となり、業者・寺院と契約するのが一般的です。兄弟姉妹や親族が費用を分担してカードで立て替える場合は、次の点に注意しましょう。
- 契約者名義とカード名義が異なると、業者によっては本人確認で手続きが煩雑になることがある
- ポイント還元を誰が受け取るか、費用分担の話し合いの中であらかじめ決めておく
- 領収書・明細を分担者全員が確認できるよう保管しておく
- お布施など現金が必要な項目は、立て替えた人と現地で支払う人が違うと当日困ることがあるため、誰がいくら現金を用意するか事前に決めておく
費用負担の考え方について詳しくは墓じまいの費用は誰が払う?もあわせてご覧ください。支払い方法とあわせて、誰が窓口となり誰が費用を負担するかを早い段階で話し合っておくことで、当日の支払いもスムーズに進みます。
関連記事
まとめ
墓じまい費用をクレジットカードで払えるかは支払い先次第です。石材店・代行業者への工事費はカード対応が増えていますが、寺院へのお布施・離檀料は現金が原則、行政手数料もカード払いは基本できません。分割払いを使う場合は回数を絞り、リボ払いは総額が膨らみやすい点に注意しましょう。
支払い方法で迷ったときは、次の3ステップで整理するのがおすすめです。まず①工事費・お布施・行政手数料・改葬先費用を内訳で見積もり、②それぞれの支払い先がカード・現金・振込のどれに対応しているかを確認し、③カード払いを選ぶ場合は分割回数を最小限にして手数料の総額を試算する。この順番で確認すれば、当日になって「支払えなかった」「思ったより手数料がかかった」という事態を避けられます。手数料や追加費用そのものを避けたい方には、198,000円〜の定額制・追加費用なしの安心墓じまいもご検討ください。
参考文献
墓じまいの費用、いくらかかる?
お墓の場所とお写真がわかれば、その場で概算をお伝えします。
ご相談・お見積りは無料です。
無理な勧誘は一切ありません。安心してご利用ください。
この記事の監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号
東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →
監修者プロフィールの詳細
■経歴
- 1966年鹿児島県生まれ
- 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
- 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
- 2013年司法書士試験合格
- 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
- 2017年司法書士法人コスモ退職
- 2018年事務所開設
- 2021年司法書士法人設立
■得意領域
- 相続登記・相続手続き
- 改葬・墓じまいの手続き
- 相続放棄
- 簡易裁判所の訴訟代理

