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実家の墓じまい費用はいくら?遠方から進める手順と相場

最終更新日:2026年9月29日|監修(法務):司法書士・行政書士 久留慎一郎|作成:安心墓じまい事務局(相談窓口責任者 田所)

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →

監修者プロフィールの詳細

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 改葬・墓じまいの手続き
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

実家のお墓をこの先どうするか、悩んでいる方に向けてまとめました。結論から言うと、実家の墓じまいにかかる費用は総額35万〜150万円が目安です。実家が遠方にあっても、現地に一度も足を運ばずに完了できるケースが多く、改葬許可の郵送申請や写真報告での工事確認に対応する業者を選べば、交通費や宿泊費を最小限に抑えられます。兄弟姉妹がいる場合は、着手前に費用の分担方法を決めておくことが、後々のトラブルを避ける最大のポイントになります。この記事では、実家の墓じまいにかかる費用の内訳、遠方から進める場合の具体的な流れ、兄弟間での費用分担の考え方までを、数字と手順を交えて解説します。

目次

実家の墓じまい費用相場は総額35万〜150万円

実家の墓じまいにかかる費用は、総額35万〜150万円程度が相場です。金額に幅があるのは、墓地の広さ・立地条件と、遺骨の新しい供養先(改葬先)の選び方で大きく変わるためです。都市部の霊園に比べて、実家のある地方の墓地は面積が広めの区画も多く、その分撤去費用が上振れする傾向があります。一方で、山間部や田畑に隣接した個人墓地では、重機の搬入経路が確保できず、人力での解体が必要になり、かえって割高になるケースもあります。

また、実家じまい(家財整理・空き家の売却や処分)と同時に進める場合は、この総額に加えて実家の片付け費用(数万〜数十万円)が別途かかる点も押さえておきましょう。仏壇・仏具の処分(お焚き上げ)は墓じまいの閉眼供養とタイミングを合わせると、僧侶への依頼回数を1回にまとめられ、費用と手間の両方を抑えられます。

費用内訳(墓石撤去・閉眼供養・離檀料・改葬先)

項目費用目安備考
墓石の撤去・処分10万〜30万円1㎡あたり約10万円〜が目安。重機搬入の可否で変動
閉眼供養(魂抜き)のお布施3万〜10万円寺院・宗派により異なる
離檀料3万〜20万円程度寺院墓地の場合のみ。金額は寺院次第で法的義務はない
改葬許可申請数百円〜数千円自治体により異なる。郵送提出に対応する自治体も多い
行政書士への依頼(任意)33,000円〜書類収集が難しい場合のみ。提携行政書士をご紹介可能
改葬先の費用3万〜100万円合祀墓・送骨なら数万円、一般墓なら高額に

このうち、総額を最も左右するのは「改葬先の費用」です。合祀墓や送骨サービスを選べば数万円で済みますが、新しく一般墓を建てる場合は100万円を超えることもあります。まずは墓石の撤去費用と改葬先の費用を分けて見積もり、それぞれで比較検討することをおすすめします。

実際の費用事例

安心墓じまいの基本プランは198,000円(税込)〜です。墓地面積・石塔の数に応じた定額制で、見積もり時に提示した金額から追加費用が発生することはありません。お支払いは着手金+工事完了後の残額払いです。実家が遠方にある場合も、現地調査は写真・お電話でのヒアリングを基本としており、来訪いただく必要は原則ありません。詳しくは料金プランをご覧ください。

実家が遠方の場合の費用相場と進め方

実家のお墓が遠方にある場合でも、現地訪問を1〜2回、あるいはゼロ回に抑えて墓じまいを完了させることが可能です。ポイントは「立会いが必須の工程」と「立会い不要で進められる工程」を事前に切り分けておくことです。多くの方は「現地に何度も通わなければならないのでは」という不安から着手を先延ばしにしていますが、実際には郵送・写真報告・オンライン相談を組み合わせることで、遠方から完結できる部分がほとんどです。

立会い不要で進められる範囲

  • 改葬許可申請書の提出:郵送での提出に対応する自治体が多い(窓口ごとに要確認)
  • 墓地管理者からの埋葬証明の取得:業者や親族による代理取得が可能な場合が多い
  • 閉眼供養:住職に日程を伝え、業者立会いのみで実施できるケースが多い
  • 墓石の撤去・整地:施工前後の写真・動画報告で確認できる業者を選べば立会い不要
  • 遺骨の輸送:ゆうパックの「送骨」サービスを使えば、現地に行かずに新しい供養先へ納骨できる
  • 改葬先の契約:資料請求とオンライン面談で完結する永代供養墓・納骨堂も増えている

現地訪問が必要になりやすいケース

一方で、次のようなケースでは1回程度の現地訪問が発生しやすくなります。

  • 寺院墓地で、離檀の意向を住職へ直接伝える必要がある場合(電話・手紙で済むことも多いが、地域の慣習による)
  • 墓地管理者が高齢・郵送対応に不慣れで、対面でのやり取りを希望する場合
  • 遺骨の状態確認や、墓石内の副葬品・思い出の品の取り出しを自身で行いたい場合
  • 親族への挨拶や、実家の片付けと合わせて現地確認をしておきたい場合

遠方対応にかかる交通費の目安

新幹線・飛行機を使う距離であれば、1回の往復で交通費・宿泊費込みで2万〜6万円程度が目安です。訪問回数を1回に抑えられれば、この範囲で収まります。訪問前に業者へ「立会いが必要な工程はどこか」をまとめて確認し、閉眼供養・現地確認・親族への挨拶などをすべて同じ日程で対応できるよう調整すると、交通費の無駄がありません。逆に、工程ごとに何度も現地へ足を運ぶと、交通費だけで10万円を超えることもあるため、スケジュールの一本化が費用を抑える最大のコツです。

遠方対応が可能な業者の見極め方

  • 現地調査を写真・オンライン通話で対応しているか
  • 施工前後の報告を写真・動画で行っているか
  • 郵送でのやり取り(見積書・契約書・許可証のコピーなど)に対応しているか
  • 遠方の実家がある地域での施工実績があるか
  • 電話・LINEなど、都合の良い時間に相談できる窓口があるか

お墓の広さや場所から、費用の目安がわかります。

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兄弟の費用分担をどう決めるか

実家の墓じまいは、長男・長女だけでなく兄弟姉妹全員で分担するケースが一般的です。民法上、お墓や仏壇などの「祭祀財産」は相続財産とは別扱いとされ、費用負担の割合について明確な法的ルールはありません。だからこそ、着手前に金額と負担方法を話し合い、明文化しておくことが重要になります。

分担パターン3つの比較

パターン内容向いているケース
均等割り兄弟姉妹の人数で費用を均等に割る関係が良好で、経済状況に大きな差がない場合
喪主・祭祀承継者が多めお墓を継いできた人が多めに負担し、残りを均等割りこれまでの管理費・お布施の負担に差があった場合
相続財産に応じて按分実家の相続財産(不動産・預貯金)を受け取る割合に応じて負担相続と墓じまいを同時に整理する場合

分担シミュレーション例(3人兄弟・総額80万円のケース)

改葬先を一般墓ではなく永代供養墓とし、総額が80万円になったケースを例に、3つの分担方式で金額を比較してみます。

方式長男長女次男
均等割り26.7万円26.7万円26.7万円
祭祀承継者2割上乗せ32万円24万円24万円
相続割合按分(長男50%・長女25%・次男25%)40万円20万円20万円

どの方式にも正解はなく、実家の相続内容や、これまでの墓守りの負担、実家への帰省頻度などを踏まえて話し合うことが大切です。合意した内容は、後日の「言った・言わない」を避けるため、メールやLINEなど文字で残しておくことをおすすめします。見積書のコピーを兄弟姉妹全員に共有し、支払いの証跡(振込明細など)も残しておくと、さらに安心です。

分担前に確認しておくチェックリスト

  • □ 総額の見積もりを兄弟姉妹全員で共有したか
  • □ 改葬先(永代供養墓・樹木葬など)の費用も含めた総額で話しているか
  • □ 支払いのタイミング(着手金・残金)を全員が把握しているか
  • □ 誰が窓口(施主)になるかを決めたか
  • □ 実家の片付け・相続手続きと費用を切り分けて話しているか
  • □ 合意内容を書面・メッセージで記録に残したか

自分で進める場合と業者に任せる場合の比較

実家の墓じまいは、書類集めから工事まですべて自分で進めることも、業者に一括で任せることも可能です。それぞれのメリット・デメリットを整理しました。

比較項目自分で進める業者に一括で任せる
費用やや安く抑えられる可能性がある定額制なら総額が事前に確定し追加費用の不安がない
手間石材店・寺院・役所への連絡をすべて自分で行う窓口が一本化され、連絡・調整の手間が減る
現地訪問回数各工程で訪問が必要になりやすい写真報告に対応する業者なら最小限に抑えられる
兄弟間の説明進捗を自分で逐一共有する必要がある見積書・報告書をそのまま共有でき説明がしやすい
向いている人実家に近く、時間に余裕がある方遠方在住・仕事が忙しい・手続きに不安がある方

特に実家が遠方にある場合は、石材店・寺院・改葬先・役所と個別にやり取りする手間が大きな負担になりがちです。窓口を一本化できる業者に任せることで、平日の休みを取りにくい方でも、電話やLINEでのやり取りだけで手続きを完了させやすくなります。

改葬許可申請の手続きの流れ(遠方対応)

手続きの流れ5ステップ

  1. 遺骨の新しい供養先(改葬先)を決めて契約する
  2. 現在の墓地管理者から埋葬証明をもらう
  3. お墓がある市区町村の窓口に改葬許可申請書を提出し、許可証を受け取る(郵送可否は窓口へ要確認)
  4. 閉眼供養を行い、墓石を撤去・整地する
  5. 改葬先に許可証を提出して納骨する

改葬許可申請書は遺骨1体につき1通必要です。窓口によって郵送対応の可否や必要書類、手数料の有無が異なるため、実家のある市区町村の担当窓口(多くは市民課・戸籍住民課など)へ事前に電話確認しておくとスムーズです。申請から許可証発行までの日数も自治体により差があるため、閉眼供養の日程を決める前に確認しておくと二度手間になりません。

書類の準備や役所とのやり取りが難しい場合は、提携行政書士をご紹介できます(ご契約・報酬は行政書士と直接となります)。遠方で平日に役所へ問い合わせる時間が取れない方や、書類の書き方に不安がある方は、この選択肢も検討してみてください。

実家じまい(片付け・空き家処分)と同時に進める場合

実家の墓じまいは、実家の片付けや空き家の売却・処分(いわゆる「実家じまい」)と同時期に発生することが多い手続きです。仏壇の処分、位牌の扱い、遺品整理などをまとめて進める場合は、実家に関わる手続き全体をひとつのスケジュールで管理すると、帰省の回数や親族間の連絡の手間を大きく減らせます。姉妹サイト「安心実家じまい」では、実家の片付け・空き家処分の進め方や費用の考え方を解説していますので、あわせてご確認ください。

実家の墓の場所・宗派別に見る費用の違い

実家のお墓がどこにあるか、どの宗派の寺院墓地かによっても、費用の出やすいポイントが変わります。ここでは代表的な3パターンを比較します。

墓地の種類離檀料の有無費用が上がりやすいポイント
寺院墓地あり(3万〜20万円程度)離檀料の交渉、閉眼供養のお布施
公営霊園(市区町村営)なし返還手続きの書類不備による再申請
民営霊園なし(管理規約による)管理料の未払い精算、区画の原状回復義務の範囲

実家が寺院墓地の場合、離檀料の交渉がもっとも精神的な負担になりやすいポイントです。長年お世話になった感謝を伝えたうえで、無理のない範囲で相談する姿勢が大切です。公営霊園・民営霊園は離檀料が発生しない代わりに、返還手続きの書類や原状回復の範囲(更地にする範囲)を事前にしっかり確認しておくことが、追加費用を防ぐポイントになります。

墓地の面積別・撤去費用の目安

墓地面積撤去費用目安備考
1㎡未満(小規模)10万〜15万円都市部の霊園に多い区画
1〜2㎡(標準)15万〜25万円もっとも一般的な広さ
2〜4㎡(大型)25万〜40万円地方の実家の墓地に多い、代々墓など
4㎡以上(特大)40万円〜一族の合同墓・古い家墓など

実家の墓地は、都市部の霊園と比べて面積が広い代々墓であることが少なくありません。見積もりを取る際は、事前に墓地の実測面積(登記簿や管理台帳の記載面積)を確認しておくと、当日の追加請求を防ぎやすくなります。

実家の墓じまいでよくある失敗3選

失敗1: 改葬先を決める前に墓石を撤去してしまう

改葬許可の取得には改葬先が決まっていることの証明(受入証明書など)が必要です。改葬先を決める前に工事だけ進めてしまうと、遺骨の行き先が定まらず、手元供養として自宅で一時保管することになりかねません。まず改葬先を先に決め、その後で撤去工事のスケジュールを組むのが正しい順番です。

失敗2: 兄弟に事後報告してトラブルになる

「実家のお墓だから」と一人で手続きを進め、費用の支払いだけ後から兄弟姉妹に求めると、金額や進め方への不満からトラブルに発展しやすくなります。見積もりの段階から情報を共有し、合意を得てから契約することが、後々の関係悪化を防ぎます。

失敗3: 離檀料の相場を知らずに高額請求される

離檀料に法的な決まりはなく、寺院によって金額の考え方も異なります。相場(3万〜20万円程度)を知らないまま交渉すると、想定より高額な請求に戸惑うことがあります。まずは相場を把握したうえで、これまでお世話になった感謝を伝えつつ、無理のない範囲で相談する姿勢が大切です。

手続き開始から完了までのスケジュール目安

実家の墓じまいは、思い立ってから完了まで平均して2〜6ヶ月程度かかります。遠方であるほど、郵送や書類のやり取りに時間がかかる分、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

時期やること
1〜2週目兄弟姉妹への相談・費用分担の話し合い、業者への見積もり依頼
3〜4週目改葬先の決定・契約、墓地管理者への連絡(離檀の相談を含む)
5〜8週目改葬許可申請書の提出・許可証の受け取り(郵送の場合はやや長め)
9〜12週目閉眼供養、墓石の撤去・整地工事
12週目以降改葬先への納骨、完了報告の確認

繁忙期(お盆前後・お彼岸前後)は、石材店・僧侶ともにスケジュールが埋まりやすく、着工までの待ち時間が延びる傾向があります。年内の完了を希望する場合は、遅くとも3ヶ月前には最初の相談を始めておくと安心です。

費用を安く抑える3つのコツ

  • 相見積もり: 撤去費は業者間の差が大きく、2〜3社比較で数万円変わることもある
  • 改葬先の選び方: 合祀墓・送骨なら3万〜10万円程度に抑えられる
  • ゆうパックの送骨活用: 遠方の改葬先でも郵送で納骨でき、交通費・訪問回数を節約できる

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行政書士に依頼する場合の流れと費用

改葬許可申請の書類収集や役所とのやり取りが難しい場合は、提携行政書士をご紹介できます(ご契約・報酬は行政書士と直接となります)。特に、実家のある市区町村が遠方で平日に電話・窓口対応の時間が取れない方、複数の墓地管理者・寺院との調整が必要な方に向いています。

  • ご紹介後、行政書士と直接ご契約いただきます(報酬目安33,000円〜)
  • 必要書類の収集代行、申請書の作成・提出サポートを受けられます
  • 役所とのやり取りの窓口を一本化でき、電話確認の手間を減らせます

なお、行政書士に依頼できるのはあくまで書類作成・申請手続きのサポートです。墓石の撤去工事や閉眼供養の手配は含まれないため、工事は別途、石材店や墓じまい業者への依頼が必要になります。

実家の墓じまいは増えている:改葬件数151,076件(令和4年度)

厚生労働省の衛生行政報告例によると、令和4年度の全国の改葬件数は151,076件で過去最多を記録しました。ここ四半世紀でおよそ倍増しており、進学・就職を機に実家を離れて暮らす世帯が増えたことで、遠方からの墓じまい・改葬のニーズが年々高まっていることがうかがえます。実家の墓じまいで悩んでいるのは、決してあなただけではありません。全国的に見ても、実家のお墓と離れて暮らす家族が増え、遠方対応を前提としたサービス需要が拡大している状況です。

実家の改葬先の選択肢

供養方法費用目安特徴
合祀型の永代供養墓3万〜10万円最も安価。他の遺骨と一緒に埋葬
樹木葬20万〜80万円樹木を墓標にする。継承者不要
納骨堂20万〜100万円屋内で天候に左右されず参拝できる
海洋散骨5万〜30万円お墓自体を持たない選択肢
手元供養1万〜10万円自宅で遺骨の一部を保管。急いで供養先を決めなくてよい

実家から離れて暮らしている場合、今後の管理・お参りのしやすさを考えて、自分の生活圏に近い改葬先を選ぶ方も増えています。継承者を必要としない樹木葬や合祀墓は、将来また改葬手続きが発生する心配が少ない点もメリットです。

実家の墓じまいの進め方:3つのケース別シミュレーション

実際にどのくらいの期間・費用感になるのか、よくある3つのケースで具体的にイメージしてみましょう。

ケース1: 車で日帰り圏内、兄弟2人で分担

実家まで車で2〜3時間程度の距離で、閉眼供養の日と工事確認を合わせて1回だけ訪問するケースです。墓地面積2㎡、寺院墓地で離檀料10万円を含めた総額は約60万円。兄弟2人で均等に分担すると1人あたり30万円、交通費(ガソリン代・高速代)は往復1万円程度で済みます。手続き開始から完了まで、目安は2〜3ヶ月です。

ケース2: 飛行機移動が必要な距離、現地訪問ゼロで完了

実家が飛行機移動になる距離で、平日の休みが取りにくい方のケースです。改葬許可申請は郵送、閉眼供養と撤去工事はすべて写真・動画報告で確認、遺骨は送骨サービスで改葬先(合祀墓)へ納骨。墓地面積1.5㎡・合祀墓利用で総額は約45万円、現地訪問はゼロのため交通費もかかりません。手続き開始から完了まで、目安は2〜4ヶ月です(郵送のやり取りが増える分、やや長めになることがあります)。

ケース3: 兄弟3人・実家の片付けも同時進行

墓じまいと実家の片付け・空き家の売却検討を同時に進めるケースです。墓地面積3㎡・一般墓から樹木葬への改葬で総額は約90万円。兄弟3人で相続割合に応じて按分し、片付け費用(不用品回収・簡易清掃)約20万円は別枠で均等割り。現地訪問は「閉眼供養・片付けの立ち会い・不動産会社への相談」をまとめて1回で対応し、交通費を抑えました。全体の完了まで、目安は4〜6ヶ月です。

よくある質問

Q. 実家の墓じまい費用は誰が払うのですか?

法律上の決まりはありませんが、実際にはお墓を継いできた祭祀承継者(多くは長男・長女)が中心となり、兄弟姉妹で分担することが一般的です。均等割り・承継者多め・相続財産按分などの方法があり、記事内のシミュレーション表を参考に話し合うとスムーズです。

Q. 遠方に住んでいても実家の墓じまいはできますか?

可能です。改葬許可申請は郵送での提出に対応する自治体が多く、現地の立ち会いも必須ではないケースがほとんどです。工事の様子は写真・動画報告で確認できる業者を選ぶと、現地訪問なしで完了できます。

Q. 実家じまい(片付け)と墓じまい、どちらを先にすべきですか?

決まった順序はありませんが、改葬先を先に決めてから墓じまいの手続きを進める必要があるため、まず改葬先を検討しつつ、並行して実家の片付けを進める世帯が多いです。仏壇の処分やお焚き上げのタイミングは、閉眼供養と合わせると帰省や僧侶への依頼の手間が減ります。

Q. 兄弟の一人が費用を払わない場合はどうすればいいですか?

まずは総額と内訳を全員に共有し、分担方法について話し合う場を設けることが先決です。合意が難しい場合は、祭祀承継者が一旦立て替えて進める、改葬先を費用の低い合祀墓・送骨に変更して総額を下げる、といった対応で折り合いをつけるケースが多く見られます。

Q. 墓じまい後、実家の土地や空き家はどうなりますか?

墓地とは別の手続きが必要です。実家の建物・土地の売却や解体、名義変更などは、相続登記や不動産会社への相談が必要になります。墓じまいと同時期に検討する方が多いため、姉妹サイト「安心実家じまい」もあわせてご参照ください。

Q. 墓じまいの費用は確定申告や税金と関係がありますか?

墓じまい自体は個人の供養に関する費用のため、原則として所得税の対象にはなりません。ただし、実家の不動産や墓地の権利関係が絡む場合は、相続登記や譲渡所得の扱いが別途発生することがあります。判断に迷う場合は税理士・司法書士へのご相談をおすすめします。

Q. 見積もりから工事完了までどのくらいかかりますか?

改葬先の決定・改葬許可の取得を含めると、平均して2〜6ヶ月程度が目安です。遠方の場合は郵送でのやり取りに時間がかかる分、やや長めに見積もっておくと安心です。お盆・お彼岸前後は工事が混み合いやすいため、早めの相談をおすすめします。

関連記事

まとめ

実家の墓じまい費用は総額35万〜150万円が相場で、遠方の場合は交通費が数万円加わる程度に抑えられます。改葬許可申請は郵送対応の自治体も多く、工事は写真報告で確認できるため、現地訪問なしで完了できるケースも珍しくありません。兄弟姉妹がいる場合は、着手前に分担方法を決め、合意内容を文字で残しておくことがトラブル回避につながります。全国の改葬件数は年々増加しており、実家の墓じまいは今や多くの家庭が直面する、一般的な手続きになっています。

安心墓じまいでは、基本プラン198,000円(税込)〜で墓じまいをサポートしています。お支払いは着手金+工事完了後の残額払いで、追加請求はありません。無料相談はお電話(10:00〜18:00、土日祝休み)のほか、フォーム・LINEなら24時間受け付けています。お気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →

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■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 改葬・墓じまいの手続き
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理
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この記事を書いた人

資格:終活カウンセラー。安心墓じまい 相談窓口責任者。幼少期の祖父母との温かい思い出を原点に、「誰もが迷わず、安心して終活を終えられる社会」を目指して、墓じまいから実家じまいまで終活全般の相談窓口を務める。ライフワークとしてYouTubeで高齢者の方々への人生インタビューを続け、シニア世代の本音に寄り添うカウンセリングを最も得意とする。記事は自治体・厚生労働省などの公的一次情報にもとづき、編集部とともに執筆・確認。

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