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永代供養は5万円でできる?格安プランの中身と注意点

最終更新日:2026年10月11日|監修(法務):司法書士・行政書士 久留慎一郎|作成:安心墓じまい事務局(相談窓口責任者 田所)

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →

監修者プロフィールの詳細

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 改葬・墓じまいの手続き
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

「永代供養は5万円でできる」という広告を見て、本当にその金額で済むのか不安になっていませんか。結論から言うと、5万円でできる永代供養は「合祀(ごうし)」タイプに限られます。遺骨を骨壺のまま個別に安置する納骨堂や、区画を区切る樹木葬は、5万円では収まりません。永代供養とは、お墓の継承者がいなくても、寺院や霊園の管理者が遺骨を永続的に管理・供養してくれる仕組みで、少子化や核家族化を背景に利用が急増しています。この記事では、3万円・5万円・10万円の価格帯で実際に何ができるのかをケース別に整理し、5万円プランに「含まれる費用」と「含まれない費用」、格安プランで後悔しないための確認項目、そして当窓口の送骨パックとの費用比較までを一次情報ベースでまとめました。

目次

結論|5万円でできるのは「合祀」のみ。価格帯別の早見表

永代供養の費用は、供養の方法(合祀・樹木葬・納骨堂・個別墓)によって大きく変わります。まず価格帯ごとに「何ができて、何ができないか」を一覧で確認してください。

価格帯できることできないこと・条件
3万円前後遺骨をそのまま合祀墓へ埋蔵/送骨(ゆうパック)納骨に対応する施設が中心個別の骨壺安置は不可。粉骨が条件の施設もある
5万円前後合祀墓への埋蔵+年数回の合同供養/送骨対応の施設が多い個別安置・改葬先での法要の個別対応は別料金が一般的
10万円前後骨壺のまま一定期間(13回忌・33回忌など)個別安置した後に合祀する「期限付き個別安置」プランが選べる個別安置の期間が過ぎると合祀され、以後の取り出しは不可
20万〜80万円樹木葬(個別区画)・納骨堂(個別ロッカー)など、継承者不要で個別のお参り場所を持てるタイプ永代供養料のほかに年間管理費がかかる施設もある

つまり「5万円」という価格は、合祀タイプの永代供養墓における最安値クラスの相場です。合祀とは、他の方の遺骨と区別なく一つの供養塔・納骨室にまとめて埋蔵する方法で、継承者を必要としないため管理費が発生しない施設がほとんどです。価格帯別の実例は次の章で具体的に見ていきます。

価格帯別の実例|3万円・5万円・10万円で何ができるか

「永代供養」とひとくくりに言っても、実際の供養方法は大きく分けて「合祀(ごうし・合葬)」「樹木葬」「納骨堂」「個別墓」の4種類があり、価格はこの方式の違いでほぼ決まります。5万円という価格がどの方式に該当するのか、1万円刻みで実例を見ていきましょう。

1万円台|一部の寺院のみ・条件が厳しいことが多い

1万円台の永代供養は、全国的にもごく一部の寺院が提供する特例的な価格です。遠方からの送骨(郵送)納骨を前提にしていることが多く、個別の法要や証明書の発行など付帯サービスを省略することで価格を抑えています。該当する寺院が自宅から遠方の場合、結局は送料や粉骨費用が加算され、最終的な総額は5万円プランと大きく変わらないこともあるため、価格だけで飛びつかず内訳を必ず確認してください。

3万円台|遺骨そのままの合祀・送骨受け入れが中心

3万円台のプランは、遺骨を骨壺から出して他の遺骨と合祀する「合祀型」がほとんどです。実際に、寺院が運営する合祀墓で「総額3万円(遺骨のまま受け入れ)」「総額4万円(粉骨納骨対応)」といった料金を公開している例が確認できます。粉骨(遺骨を細かく砕く処理)まで施設側で対応する場合はやや高く、遺骨をそのまま受け入れる場合は安い傾向にあります。この価格帯は年間管理費が不要なケースが大半ですが、遺骨の取り出しは一度合祀すると物理的に不可能になる点に注意が必要です。また、宗旨・宗派を問わない施設が多い一方、法要(読経)の頻度や内容は施設ごとに差があるため、「年に何回、どのような形で供養してもらえるのか」を事前に確認しておくと安心です。

5万円台|合祀墓・合祀型樹木葬の最安値クラス

5万円台は、合祀墓・合祀型の樹木葬の相場の下限にあたります。墓石を持たず、遺骨の管理と年数回の合同供養(読経)がセットになっているプランが一般的です。宗旨・宗派を問わず受け入れる施設が多く、改葬で遠方から合祀墓へ移す場合は、現地に行かず送骨(郵送)で納骨まで完結できる施設も少なくありません。3万円台との違いは「合同供養の回数」「法要の丁寧さ」「立地(駅からの距離など)」にあることが多く、同じ合祀でも施設によって数万円の差が出る理由はこうした付帯サービスの差です。価格だけでなく「何回、どのように供養してもらえるか」を比較材料にすることをおすすめします。

10万円台|一定期間の個別安置+送骨の組み合わせ

10万円前後になると、「骨壺のまま一定期間(13回忌・33回忌など)個別に安置し、期間終了後に合祀する」という中間的なプランが選べるようになります。最初の数年〜十数年はお参りの対象がはっきりしており、期間経過後は管理の手間がなくなるため、個別供養と費用のバランスを取りたい方に選ばれています。骨壺型(個別安置型)は5万円の合祀型より高くなるのが一般的で、「最初は個別に残したいが、将来は子に管理の負担をかけたくない」という家庭に向いています。また、10万円前後からは納骨堂の最安クラス(個別ロッカー式・期間限定タイプ)も選択肢に入ってきますが、別途年間管理費が設定されている施設が多いため、合祀型と単純比較する際は年間管理費の有無を揃えて比較する必要があります。

価格帯で何が変わるのか|4つの要素

  • 個別安置の有無と期間:安い施設ほど「最初から合祀」、高い施設ほど「一定期間は個別」という傾向があります。
  • 合同供養(法要)の頻度:年1回〜年4回程度まで施設差があり、頻度が多いほど価格が上がる傾向です。
  • 立地・アクセス:駅から徒歩圏内の施設は、郊外・山間部の施設より高くなる傾向があります。
  • 宗旨・宗派の制約:寺院の檀家にならずに利用できる「宗旨宗派不問」の施設は比較的価格競争が働きやすい一方、檀家契約が前提の施設は別途お布施・護持会費が発生することがあります。

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5万円プランに「含まれる費用」「含まれない費用」

5万円という表示価格だけを見て申し込むと、「結局いくらかかるのかわからない」という後悔につながります。合祀墓の費用は一般的に「永代供養料」「納骨料」「彫刻料(刻字料)」の組み合わせで構成されており、表示価格がどこまでを含むかは施設ごとに差があります。

含まれることが多い費用

費用項目内容5万円プランでの扱い
永代供養料お墓の管理者に永代にわたり遺骨の供養をしてもらう費用基本的に含まれる(相場3万〜30万円のうち下限部分)
納骨料遺骨をお墓に納める際の手数料含まれることが多い(相場3万〜10万円)
年間管理費お墓の維持・清掃にかかる費用合祀タイプは継承者不要のため、以後の管理費なしとする施設が多い

含まれないことが多い費用(要確認)

  • 送料・梱包費:施設まで自分で遺骨を運ぶ想定の価格であることが多く、ゆうパックで送る場合は送料2,000〜3,000円前後+梱包キット代が別途かかります。
  • 戒名・法名料(お布施):すでに戒名がある場合は不要ですが、新たに依頼する場合は3万〜10万円程度が目安です(寺院・宗派により大きく異なる)。
  • 閉眼供養(魂抜き)のお布施:今のお墓から遺骨を取り出す際のお布施で、相場は3万〜10万円程度。永代供養先への納骨費用とは別です。
  • 彫刻料(刻字料):合祀墓内の銘板などに戒名・俗名を刻む場合の費用で、3万円前後が目安です。希望しなければ不要なことが多いです。
  • 離檀料:今の墓地が寺院墓地の場合、離檀に伴うお礼として3万〜20万円が発生することがあります(法的な支払い義務はありません)。長年のお付き合いに対するお礼という性質が強く、金額は寺院や地域の慣習によって幅があります。
  • 粉骨費用:合祀墓・樹木葬によっては粉骨(遺骨を細かくする処理)が受け入れ条件になっており、別途1万〜5万円程度かかることがあります。特に合祀型の樹木葬は「土に還す」という性質上、粉骨を必須条件にしている施設が多い点に注意してください。
  • 証明書発行手数料:永代供養先からの「受入証明書」の発行に手数料がかかる施設もあります。多くは数百円〜無料ですが、改葬許可申請に必須の書類のため忘れずに確認しましょう。

つまり「永代供養5万円」という表示は、多くの場合合祀墓そのものへの納骨費用を指しており、そこに至るまでの「今のお墓からの取り出し・閉眼供養・移送・戒名」までは含まれていません。墓じまい全体でいくらかかるかは、見出しの通り合計で判断する必要があります。

供養方法別の費用相場・一覧比較

「永代供養5万円」はあくまで合祀タイプの話です。他の供養方法と比較すると、価格差の理由がより明確になります。

供養方法費用相場個別性年間管理費
合祀墓(合葬)3万〜30万円なし(他の遺骨と混合)不要な施設が多い
樹木葬(合祀型)5万〜30万円なし〜区画による不要〜数千円/年
樹木葬(個別型)20万〜80万円一定期間あり年数千円〜1万円程度
納骨堂(個別ロッカー式)20万〜100万円一定期間〜永代年数千円〜数万円
海洋散骨5万〜30万円なし(お墓自体を持たない)不要
一般墓(新規に個別墓を建てる)100万〜300万円以上永代・継承前提年数千円〜数万円

この一覧からも分かる通り、「永代供養5万円」が実現できるのは、個別性を手放す代わりに費用を大きく抑えられる合祀・樹木葬(合祀型)・海洋散骨の3方式に限られます。「個別のお参り場所は残したいが費用は抑えたい」という場合は、樹木葬(個別型)や納骨堂の最安クラス(20万円前後)が現実的な選択肢になります。逆に言えば、「とにかく費用を抑えたい」という優先順位であれば合祀一択になりますし、「数年は個別にお参りできる場所を残したい」という希望があるなら、5万円クラスではなく10万円〜20万円クラスの樹木葬・納骨堂を検討する方が、結果として満足度の高い選択になりやすいといえます。

自分の場合はどうなる?費用シミュレーション3パターン

同じ「永代供養5万円」でも、墓じまい全体の総額は状況によって大きく変わります。「永代供養料が5万円」という数字だけで安心してしまい、見積りの総額を見て想定とのギャップに驚くケースは少なくありません。これは永代供養料そのものが安くても、それ以外の工程(墓石撤去・離檀料・戒名・移送)を見落としていたために起きます。代表的な3パターンで総額イメージを確認してください(いずれも目安であり、現地調査で確定します)。

ケース内訳の目安総額目安
A:近隣の民営霊園・戒名なし・送骨なし(持参)墓石撤去20万〜30万円+閉眼供養3万〜5万円+合祀納骨5万円28万〜40万円程度
B:遠方の寺院墓地・戒名なし・送骨あり墓石撤去20万〜30万円+閉眼供養3万〜5万円+離檀料3万〜10万円+合祀納骨5万円+送骨2,000〜3,000円+梱包キット3,000円前後34万〜53万円程度
C:寺院墓地・新たに戒名が必要・送骨あり墓石撤去20万〜30万円+閉眼供養3万〜5万円+離檀料3万〜10万円+戒名3万〜10万円+合祀納骨5万円+送骨込み37万〜63万円程度

「永代供養5万円」はあくまで内訳の一項目であり、墓じまい全体の総額はケースBやCのように30万円台後半〜60万円台に収まることが多いというのが実態です。ご自身のケースがどれに近いかの目安として参考にしてください。正確な金額は、お墓の広さ・立地・墓石の状態によって変わるため、現地調査のうえでの確定見積りが必要です。

総額を左右する3つの変動要素

上記3パターンの差を生んでいるのは、主に次の3要素です。自分の状況がどこに当てはまるかを確認すると、総額のイメージがより具体的になります。

  • 墓地の運営主体(寺院・民営・公営):寺院墓地は離檀料が発生する可能性がありますが、民営・公営霊園は発生しません。
  • 戒名の有無:すでに戒名がある場合(故人や先祖の過去帳に記載がある場合など)は追加費用なし。新たに必要な場合は3万〜10万円の変動要素になります。
  • 遺骨の運び方(持参・送骨・業者依頼):自分で持参すれば交通費のみ、送骨なら送料・梱包代が数千円、取り出しから一括で依頼すれば見積り額が加算されます。

格安プランで後悔しないための確認項目チェックリスト

価格の安さだけで選ぶと、後から想定外の費用や「取り出せない」という事実に直面することがあります。実際によくある後悔のパターンは、「表示価格だけを見て申し込んだら、戒名料・離檀料・送料が積み重なって想定より高くついた」「合祀後に親族から異論が出たが、もう元に戻せなかった」というものです。こうした後悔を避けるために、申し込み前に次の項目を必ず確認してください。印刷してチェックにお使いいただけます。

✅ 永代供養の格安プラン確認チェックリスト(印刷用)
  • □ 表示価格に「納骨料」「永代供養料」の両方が含まれているか
  • □ 年間管理費・護持会費が別途発生しないか(発生する場合は年額いくらか)
  • □ 合祀後は遺骨を取り出せない(二度と個別に戻せない)ことを家族全員が理解しているか
  • □ 送骨(郵送)に対応しているか、対応していれば送料・梱包キット代はいくらか
  • □ 粉骨が受け入れ条件になっていないか(なっている場合は粉骨費用の目安)
  • □ 戒名・法名が必要な場合の追加費用と、すでにある場合は不要であることの確認
  • □ 宗旨・宗派不問か、不問でない場合は自分の宗派で問題ないか
  • □ 改葬許可申請の要否(今のお墓からの移動を伴う場合は必須)
  • □ 法要(一周忌・三回忌など)の個別対応が可能か、別料金か
  • □ 解約・返金の条件(申し込み後にキャンセルする場合の扱い)
  • □ 運営主体(宗教法人・公益法人・自治体など)が明記されているか
  • □ 証明書(受入証明書)の発行費用・発行までの日数

このチェックリストは、電話やメールで問い合わせる際にそのまま質問項目として使えます。すべての項目に明確な回答が得られる施設であれば、料金体系が整理されており、後からのトラブルも起きにくい傾向があります。逆に、質問に対してあいまいな回答しか得られない場合は、契約前にもう一歩踏み込んで確認することをおすすめします。

特に重要なのは「合祀は後戻りできない」という点です。永代供養という言葉から「個別に大切に供養してもらえる」というイメージを持たれる方もいますが、5万円クラスの合祀プランでは遺骨は他の方のものと混ざるため、後から特定の遺骨だけを取り出すことは物理的にできません。家族・親族間で事前に合意を取ってから進めることが、後悔しないための最大のポイントです。

よくある誤解と実際のところ

  • 誤解:「永代」だから永久に供養してもらえる→実際:「永代」は「永久」を意味する法律用語ではなく、寺院・霊園が存続する限り、という条件付きの表現であるケースが一般的です。経営母体が解散・廃寺となった場合の扱いは契約時に確認が必要です。
  • 誤解:安いプランは供養の質が低い→実際:合同供養の回数や読経の有無は価格帯よりも施設ごとの方針差が大きく、安いから供養が雑という単純な相関はありません。ただし供養内容は必ず事前に確認してください。
  • 誤解:合祀墓は宗派を問われる→実際:合祀墓・合祀型樹木葬の多くは宗旨・宗派不問ですが、寺院墓地の檀家契約が前提の施設もあるため個別確認が必要です。
  • 誤解:一度申し込めばキャンセルできない→実際:契約前であれば多くの施設でキャンセル可能ですが、契約後・納骨後のキャンセル・返金可否は施設の規定によるため、契約書面を必ず確認してください。

送骨パック(66,000円/柱)との費用比較

格安永代供養を探す中で、「送骨パック」として遺骨の取り出しから梱包・発送・納骨までをまとめて66,000円程度(1柱あたり)で請け負うサービスも見かけます。遺骨を自分で取り出して送るだけで済むなら、この価格差は妥当です。一方で、次のような作業が別途必要になる場合、総額では当窓口の定額プランの方が結果的に安く、かつ手間がかからないケースがあります。

項目送骨パック(目安66,000円/柱)安心墓じまい(墓じまい一式198,000円〜・税込)
対応範囲遺骨の洗浄・梱包・発送・納骨先での受け入れ(1柱あたり)墓石の解体・撤去・整地(2㎡まで・石塔1基)+完了報告まで一括
墓石・外柵の撤去対象外(別途、解体業者への依頼が必要)含む
追加費用柱数・梱包内容により加算される場合あり現地調査後の確定見積りで追加請求なし
支払いタイミングサービスにより前払いが一般的着手金+工事完了後の残額払い
向いている方すでに墓石の処分先が決まっており、遺骨の移送だけを依頼したい方墓石の解体・撤去から供養先の案内までまとめて任せたい方

正直にお伝えすると、「今のお墓を更地にして返す」工程(墓石の解体・撤去・整地)が必要な方にとっては、送骨パックだけでは墓じまいは完了しません。送骨パックは遺骨の移送部分のみをカバーするサービスであり、墓石の撤去は含まれないのが一般的です。言い換えると、「すでに墓石を自分で処分できる・寺院側で墓石を引き取ってもらえる」という条件がそろって初めて、送骨パック単体での完結が成り立ちます。多くの方にとっては、墓石の解体・撤去という最も手間のかかる工程こそが墓じまいの本丸であり、そこを別業者に依頼すると、結局は解体業者・送骨サービス・永代供養先の3者とそれぞれやり取りする手間が発生します。墓石の撤去から新しい供養先への納骨まで、まとめて1つの窓口で依頼したい場合は、当窓口の基本プラン298,000円(税込・2㎡まで・石塔1基。遺骨取り出し・墓石/外柵/基礎の撤去処分・整地・写真付き完了報告込み、以降1㎡ごと+110,000円)をご検討ください。お支払いは工事完了後の残額払いで、追加請求はありません。

お墓の広さや場所から、費用の目安がわかります。

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格安永代供養を選ぶときの業者比較ポイント

厚生労働省の衛生行政報告例によると、2022年度(令和4年度)の全国の改葬件数は15万1,076件と過去最高を記録しており、約25年前と比べておおよそ倍増しています。背景には、お墓の継承者不足や、遠方のお墓を近くの供養先へ移す「墓じまい」需要の増加があります。改葬件数が増えるのに比例して、永代供養を提供する施設・業者の数も増えており、価格競争も進んでいます。だからこそ、価格表示だけでなく以下の3点を比較することが重要です。

  • 運営主体の確認:宗教法人・公益法人・自治体など、運営主体が明記されているか。極端に安い価格の場合、運営の継続性(将来にわたって管理を続けられるか)も確認材料になります。
  • 見積りの内訳が明示されているか:「永代供養料」「納骨料」「管理費」が項目ごとに分かれて提示されている業者は、追加費用のトラブルが起きにくい傾向があります。
  • 複数社から相見積りを取る:合祀墓・送骨の相場は施設によって数万円単位で差が出ます。2〜3社を比較することで、不当に高い・安すぎて条件が悪いプランを避けやすくなります。
  • 口コミ・第三者評価の有無:公式サイトの説明だけでなく、口コミサイトや自治体の霊園案内など第三者の情報も参考にすると、実際の供養内容やスタッフの対応をより客観的に把握できます。

改葬許可申請について(提携行政書士のご紹介)

今のお墓から遺骨を取り出して永代供養先へ移す場合、お墓のある市区町村が発行する「改葬許可証」が必要です。これは「墓地、埋葬等に関する法律」に基づく手続きで、許可を得ずに遺骨を移動させることは法律上認められていません。申請書類の作成は行政書士の独占業務(行政書士法)にあたるため、当窓口が代行することはできません。書類作成でお困りの場合は、提携行政書士のご紹介が可能です(ご契約・報酬のお支払いは行政書士と直接となり、報酬目安は33,000円〜です)。ご自身での申請も可能で、その場合は実費(申請手数料は数百円程度の自治体が多数)のみで手続きできます。

改葬許可申請の基本的な流れ

  1. 永代供養先(改葬先)を決め、施設から「受入証明書」を発行してもらう
  2. 現在のお墓の管理者(寺院・霊園)から「埋葬証明書(埋蔵証明書)」を発行してもらう
  3. お墓のある市区町村の窓口に「改葬許可申請書」と上記2点の証明書を提出する
  4. 「改葬許可証」の交付を受ける(郵送対応している自治体も多い)
  5. 許可証をもとに閉眼供養・遺骨の取り出し・墓石の撤去を行う
  6. 許可証を新しい供養先に提出し、納骨する

自治体ごとに申請窓口の受付時間や郵送対応の可否、必要書類の様式が異なるため、着手前にお墓のある市区町村の公式サイトで最新情報を確認してください。

よくある質問

Q. 永代供養5万円のプランに年間管理費は別途かかりますか?

合祀タイプの永代供養墓は継承者を必要としないため、年間管理費が発生しない施設が多いです。ただし必ず施設ごとの契約内容を確認してください。樹木葬・納骨堂タイプでは年間管理費が別途かかる施設もあります。

Q. 5万円の合祀墓に納骨した後、遺骨を取り出すことはできますか?

基本的にできません。合祀は他の方の遺骨と一緒に埋蔵するため、特定の遺骨だけを後から分けて取り出すことは物理的に困難です。申し込み前に家族・親族間で十分に話し合うことをおすすめします。

Q. 送骨(郵送)で遺骨を送る場合、どの配送業者を使えますか?

遺骨を宅配便で送れるのは日本郵便のゆうパックのみです。ヤマト運輸・佐川急便は約款で遺骨の引き受けを断っています。送付前には改葬許可証のコピーを同梱し、施設によっては粉骨が条件になっている場合があるため事前確認が必要です。

Q. 戒名がない場合、永代供養を断られることはありますか?

宗旨・宗派不問で受け入れる合祀墓であれば、戒名がなくても納骨できる施設が一般的です。ただし寺院墓地によっては戒名を求められる場合があるため、申し込み前に施設へ直接確認することをおすすめします。

Q. 永代供養5万円のプランに、自治体の補助金は使えますか?

墓じまい・永代供養そのものに対する補助金制度がある自治体はごく少数です。多くは「市営霊園・市営墓地公園を利用している人向け」の原状回復費用助成や使用料の一部返還という形で、民営霊園・寺院墓地の利用者は対象外となるケースが大半です。お住まいの自治体や、現在のお墓がある自治体の公式サイトで「墓地 返還 補助金」などのキーワードで確認することをおすすめします。

Q. 複数の遺骨(夫婦・家族分)をまとめて永代供養する場合、費用は人数分かかりますか?

多くの施設で「1柱(1名分)あたり◯万円」という料金設定になっており、2柱なら単純に倍額、というのが基本です。ただし施設によっては2柱目以降を割引く設定もあるため、家族分をまとめて永代供養する予定がある場合は、申し込み前に人数分の総額を必ず確認してください。

Q. 永代供養にしたあと、お参りはできますか?

合祀墓の場合でも、供養塔・合祀碑に向かってお参りすることは可能な施設がほとんどです。ただし「個別の墓石に手を合わせる」という形ではなく、「共同の供養塔にお参りする」という形に変わる点は、申し込み前に家族内でイメージをすり合わせておくとよいでしょう。

Q. 離檀料を払いたくない場合、拒否できますか?

離檀料の支払いに法的な義務はなく、檀家契約の内容によります。ただし長年お世話になった寺院との関係もあるため、一方的に拒否するのではなく、まずは率直に事情を伝えて相談することが望ましいとされています。金額面で折り合いがつかない場合は、行政書士や弁護士に相談することもできます。

Q. 墓石の撤去を自分で行えば、永代供養5万円+αだけで墓じまいが完結しますか?

法律上、個人が自分の墓石を自分で撤去すること自体は禁止されていませんが、実務上は重機を使う解体作業や、撤去後の廃材処分(産業廃棄物としての扱い)が必要になるため、個人で完結させるのは現実的ではないケースがほとんどです。また、墓地によっては管理規約で「指定業者による施工」を条件にしている場合もあります。墓石の解体・撤去は専門業者への依頼が基本と考え、見積りの内訳を比較することをおすすめします。

まとめ

永代供養5万円で実現できるのは、合祀タイプの永代供養墓への納骨です。価格帯別に見ると、3万円台は遺骨そのままの合祀・送骨中心、5万円台は合祀墓の相場の下限、10万円台になると一定期間の個別安置を経てから合祀するプランが選べるようになります。5万円という表示価格には、送料・戒名・閉眼供養・離檀料などが含まれていないことが多く、墓じまい全体の総額はケースによって30万〜60万円台になるのが実態です。格安プランで後悔しないためには、本記事のチェックリストで「含まれる費用」「取り出し不可の事実」「送骨の可否」を事前に確認することが重要です。また、送骨パックのような遺骨の移送に特化したサービスと、墓石の撤去・整地までを含む墓じまい一式サービスでは対応範囲が異なるため、自分がどこまでを依頼したいのかを整理してから比較することをおすすめします。墓石の撤去から永代供養先の案内までまとめて相談したい方は、無料でご相談を承っています。

参考文献

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この記事の監修者

司法書士・行政書士 久留慎一郎
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久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士|東京司法書士会 第7135号・東京都行政書士会 第11924号

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続手続きや改葬・墓じまいに関わる法律手続き、名義変更などを担当する。安心墓じまいの提携司法書士・行政書士。当サイトでは、改葬許可申請などの行政手続きと、相続・名義に関する法務部分を監修しています(墓じまいの施工内容・費用は監修対象外)。 監修者プロフィール・監修範囲 →

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  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
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  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
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この記事を書いた人

資格:終活カウンセラー。安心墓じまい 相談窓口責任者。幼少期の祖父母との温かい思い出を原点に、「誰もが迷わず、安心して終活を終えられる社会」を目指して、墓じまいから実家じまいまで終活全般の相談窓口を務める。ライフワークとしてYouTubeで高齢者の方々への人生インタビューを続け、シニア世代の本音に寄り添うカウンセリングを最も得意とする。記事は自治体・厚生労働省などの公的一次情報にもとづき、編集部とともに執筆・確認。

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