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檀家をやめるには?離檀の手順・離檀料・墓じまいまで解説

「お寺との付き合いが負担」「跡を継ぐ人がいない」などの理由から、檀家をやめたいと考える方が増えています。檀家をやめること(離檀)は法律で禁じられておらず、正しい手順を踏めば誰でも可能です。ただし、お墓が寺院墓地にある場合は墓じまいと改葬の手続きが必要になり、離檀料をめぐるトラブルも起こりがちです。この記事では、檀家をやめる手順、離檀料の相場と考え方、円満に進めるコツ、墓じまいとの関係までを、実務の流れに沿ってわかりやすく解説します。

目次

檀家をやめることはできる?まず知っておきたい基礎知識

「そもそも檀家はやめられるのか」という不安をお持ちの方へ。結論と、その根拠になる考え方を最初に整理します。

檀家をやめるのは自由。法律上の制約はない

檀家制度は、特定の寺院に所属してお布施などで寺を支える代わりに、葬儀や法要、お墓の管理をしてもらう関係です。これは契約に基づく関係であり、信教の自由が保障されている以上、檀家をやめること自体は自由です。「離檀を認めない」という法律も存在しません。ただし、寺院墓地にお墓がある場合は、遺骨を移す「改葬」の手続きが法律(墓地、埋葬等に関する法律)で定められており、勝手に遺骨を持ち出すことはできません。やめる自由はあるが、手順は守る必要がある、と理解しましょう。

檀家をやめる人が増えている背景

少子高齢化や都市部への人口移動により、「お墓が遠くてお参りできない」「子どもに承継の負担をかけたくない」「年間の護持会費やお布施が負担」といった理由で離檀を選ぶ家庭が増えています。檀家をやめること自体は、先祖をないがしろにする行為ではありません。むしろ、無縁墓になる前に遺骨を永代供養墓などへ移すことは、先祖の供養を続けるための前向きな選択といえます。

檀家をやめると起こること

離檀すると、その寺院での葬儀・法要の依頼や寺院墓地の使用ができなくなります。寺院墓地にお墓がある場合は、墓じまい(墓石の撤去・区画の返還)と、遺骨の新しい供養先への改葬がセットで必要です。逆に、お墓が公営霊園や民営霊園にあり、寺とは法要だけの付き合いという場合は、墓じまいをせずに離檀だけを行うケースもあります。自分の家がどのパターンかを最初に確認しましょう。

檀家をやめる手順【5つのステップ】

離檀から墓じまい完了までの標準的な流れを解説します。順番を間違えるとトラブルの原因になるため、ステップどおりに進めましょう。

  1. 家族・親族と話し合い、離檀と遺骨の行き先の方針を決める
  2. 寺院に離檀の意向を直接・丁寧に伝える
  3. 離檀料や墓じまいの条件を確認し、日程を調整する
  4. 新しい供養先を決め、改葬許可申請を行う
  5. 閉眼供養・墓石の撤去工事を行い、遺骨を新しい供養先へ移す

ステップ1〜2:親族の合意形成と、寺への切り出し方

最初に行うべきは親族との合意形成です。お墓は家族・親族の共有の心のよりどころであり、無断で進めると身内のトラブルになります。合意ができたら、住職に直接会って(または電話で)離檀の意向を伝えます。このとき、手紙一本で一方的に通告したり、いきなり行政書士等の名前を出したりするのは避けましょう。「長年お世話になった感謝」と「承継者がいない・遠方で管理できない」という事情を誠実に伝えるのが、円満離檀の最大のコツです。

ステップ3〜4:条件確認と改葬許可申請

寺院との話し合いでは、離檀料の有無と金額、閉眼供養(魂抜き)の日程、墓石撤去の条件(指定石材店の有無など)を確認します。並行して新しい供養先を決め、受入証明書等を入手したら、お墓のある市区町村に改葬許可申請を行います。申請には現在の墓地管理者(寺院)の署名または埋蔵証明が必要になるのが一般的で、ここでも寺との良好な関係が生きてきます。手続きの詳細は墓じまいの流れで解説しています。

ステップ5:閉眼供養・撤去工事・改葬

改葬許可証が交付されたら、閉眼供養を行って遺骨を取り出し、墓石の撤去工事をして区画を更地に戻し、寺院に返還します。取り出した遺骨は改葬許可証とともに新しい供養先へ納めて完了です。撤去工事は石材店・専門業者が行いますが、寺院によっては石材店が指定されている場合があるため、必ず事前に確認しましょう。

墓じまいを、まるごと任せるという選択肢。
定額275,000円〜・追加費用なし・お支払いは工事完了後。遺骨の取り出しから撤去・供養先のご案内まで一括で承ります。

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離檀料の相場と法的な位置づけ

檀家をやめるときに最も気になるのが離檀料です。相場と「払う義務はあるのか」という点を正しく理解しましょう。

離檀料の相場は法要のお布施の1〜3回分程度

離檀料とは、離檀に際して「これまでお世話になったお礼」として寺院に渡すお布施の一種です。金額に決まりはありませんが、一般に法要1〜3回分のお布施に相当する3万円〜20万円程度が目安とされています。なお、離檀にともなって実際に発生する費用は離檀料だけではありません。全体像を整理すると次のとおりです。

費用項目目安備考
離檀料(お布施)3万〜20万円程度義務ではなく感謝の気持ち。金額の法的根拠はない
閉眼供養のお布施3万〜10万円程度遺骨を取り出す前の法要
墓石の撤去・処分費区画の広さ・立地による当社基本プランは275,000円(税込・2㎡まで)
改葬先の費用数万円〜合祀型永代供養墓なら費用を抑えやすい
改葬許可申請の行政書士報酬33,000円〜が目安自分で申請すれば数百円程度の実費のみ

離檀料に法的な支払い義務はない

離檀料はあくまで慣習上のお布施であり、法律上の支払い義務はありません。契約書などで事前に合意している特殊なケースを除き、寺院が一方的に金額を決めて請求できる性質のものではないとされています。とはいえ、長年供養をしてもらった感謝として、常識的な範囲の離檀料を包むのが円満離檀の慣例です。「払わない」と突っぱねるのではなく、「お気持ちとして◯万円を包みたい」という姿勢で臨むのが現実的です。

高額請求されたときの対処法

まれに、数百万円といった高額な離檀料を請求されるケースが報道・相談事例として知られています。その場合も感情的に対立せず、まずは「支払いが難しい」と誠実に伝えて話し合いを続けましょう。話し合いで解決しない場合は、消費生活センター(消費者ホットライン188)や弁護士など第三者への相談を検討します。改葬許可申請に必要な埋蔵証明を寺が拒む場合でも、市区町村に事情を相談することで手続きを進められる場合があります。ひとりで抱え込まないことが大切です。

檀家を円満にやめるための3つのコツ

同じ「やめる」でも、伝え方と順序で結果は大きく変わります。トラブルを避けるための実践的なコツを紹介します。

コツ1:最初の相談を「報告」ではなく「相談」にする

「墓じまいを決めたので手続きしてください」という事後報告型の切り出し方は、寺の心証を損ないやすい典型パターンです。「承継者がおらず、将来お墓を守れそうにない。どうしたらよいか」という相談の形で切り出すと、寺側も事情を汲みやすく、話し合いがスムーズに進みます。寺によっては境内の永代供養墓への移行を提案してくれることもあり、選択肢が広がる場合もあります。

コツ2:感謝を言葉と形で伝える

離檀は「契約解除」であると同時に、長年の付き合いの締めくくりでもあります。これまでの供養への感謝を言葉で伝え、常識的な範囲の離檀料(お布施)を包むことで、ほとんどのケースは円満にまとまります。菓子折り持参で挨拶に伺う、閉眼供養を丁寧にお願いする、といった礼を尽くす姿勢が、結果的に手続き全体を早く・安く進めることにつながります。

コツ3:段取り全体を専門業者に相談して見通しを持つ

離檀・墓じまい・改葬は関係者が多く、順序を間違えるとやり直しになります。事前に専門業者へ相談して全体の段取りと費用の見通しを持っておくと、寺との話し合いも落ち着いて進められます。安心墓じまいでは、離檀を含む墓じまい全体の段取りのご案内と概算見積もりを無料で行っています。なお、改葬許可申請の書類作成が必要な場合は、提携行政書士をご紹介し、お客様と直接ご契約いただけます(報酬目安33,000円〜)。

檀家をやめた後の遺骨の行き先(改葬先)の選び方

離檀後の供養先選びは、費用と供養の続けやすさのバランスがポイントです。代表的な選択肢を紹介します。

永代供養墓・納骨堂・樹木葬・散骨の特徴

承継者がいない方に人気なのが、寺院や霊園が管理・供養を続けてくれる永代供養墓です。合祀型なら費用を大きく抑えられます。屋内で天候を気にせずお参りできる納骨堂、自然に還るイメージの樹木葬、お墓を持たない海洋散骨や手元供養も選択肢です。それぞれの費用感と注意点は改葬・供養先の選び方で詳しく解説しています。

公営霊園の合葬墓という選択肢

自治体が運営する公営霊園の合葬式墓地は、費用が比較的安く、経営の安定性でも安心感のある選択肢です。自治体によっては墓じまいをする方への優遇もあり、たとえば川崎市では墓じまいによる市営霊園合葬型墓所への随時申込みが可能です。また、公営墓地の返還には助成制度を設ける自治体もあります。お墓のある自治体に制度がないか、墓じまい補助金データベースで確認してみてください。

費用の全体像を先に把握しておく

離檀料・閉眼供養・撤去工事・改葬先費用を合計した総額を先に把握しておくと、資金計画が立てやすく、寺との話し合いでも冷静に判断できます。安心墓じまいの基本プランは275,000円(税込)で墓地面積2㎡まで・石塔1基に対応し(2㎡超は1㎡ごとに110,000円)、お支払いは工事完了後・追加請求は一切ありません。費用の内訳は費用ページをご覧ください。

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まとめ:檀家は正しい手順で円満にやめられる

檀家をやめることは法律上自由であり、「親族の合意→寺への丁寧な相談→条件確認→改葬許可→閉眼供養・撤去・改葬」という手順を踏めば、円満に進められます。離檀料は義務ではありませんが、感謝の気持ちとして常識的な範囲で包むのがスムーズです。安心墓じまいでは、離檀を含む墓じまい全体の段取りのご案内・制度調査・お見積もりをすべて無料で承っています。「まだ迷っている」段階のご相談も歓迎です。まずは墓じまいの流れよくある質問をご覧のうえ、お気軽に無料相談をご利用ください。

参考文献

墓じまいの費用、いくらかかる?

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